• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

流通青果物の品質変化予測システム

研究課題

研究課題/領域番号 20580276
研究機関愛媛大学

研究代表者

疋田 慶夫  愛媛大学, 農学部, 教授 (50127908)

キーワード青果物 / 流通 / 品質 / 予測
研究概要

本研究は,青果物の呼吸モデルと蒸散モデル,包装資材のガス透過性,および流通時の温湿度データに基づき,流通中における青果物の積算呼吸量と積算水分損失量を計算し,積算呼吸量ならびに積算水分損失量と品質変化との関係から,品質低下を予測するシステムを開発しようとする。
9種類の温・湿度条件下における1ヶ月間の糖および酸含有量の変化と果実硬度の変化を測定し,積算呼吸量と糖および酸含有量との関係,また積算水分損失量と果実硬度との関係を3種類のカンキツ(ウンシュウミカン,清見タンゴール,イヨカン)において整理し,平成22年9月の学会で発表した。この3種類のカンキツにおいては,積算CO2排出量から糖合計値(グルコース,スクロース,フラクトース)とクエン酸含有量の変化を推定することができた。また,水分損失による質量減少率から相対果実硬度の変化を推定することができた。この結果は論文として公表する準備を進めている。
一方,従来の呼吸モデルを,青果物組織内のガス濃度を変数とする呼吸モデルに発展させるための実験を清見タンゴールで実施し,一部の結果を平成22年9月の学会で発表した。
また,清見タンゴールを利用した貯蔵実験の結果に,一定時間間隔で記録された外気の温湿度データをもとに,包装内の酸素,二酸化炭素,窒素,水蒸気の体積変化および積算呼吸量と積算水分損失量を計算する拡散・対流・準定常計算のシミュレーション・プログラムを適用し,糖度およびクエン酸含有量の変化を推定した。この実験の一部は,現在論文として投稿(査読)中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 流通過程におけるカンキツの含有成分と果実硬度の変化2010

    • 著者名/発表者名
      疋田慶夫
    • 学会等名
      農業機械学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2010-09-15
  • [学会発表] カンキツ果実の組織内ガス移動におけるレジスタンス2010

    • 著者名/発表者名
      疋田慶夫
    • 学会等名
      農業機械学会
    • 発表場所
      愛媛大学
    • 年月日
      2010-09-15

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi