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2009 年度 実績報告書

非破壊的手法である地下流水音探査を用いた鳥取砂丘内のオアシス発生メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20580281
研究機関鳥取大学

研究代表者

神近 牧男  鳥取大学, 名誉教授 (20032310)

研究分担者 河合 隆行  鳥取大学, 乾燥地研究センター, プロジェクト研究員 (20437536)
多田 泰之  森林総合研究所, 水土保全領域, 研究員 (40397518)
キーワード地下流水音 / 地下水 / 鳥取砂丘
研究概要

本研究の目的は,鳥取砂丘の地下水位分布を明らかにすることで,自然文化財的価値の高い砂丘内の湧水(オアシス)の発生メカニズムを解明することにある。鳥取砂丘は海岸砂丘の典型として,一部が天然記念物,及び国立公園特別保護地区に指定さており,砂丘内の自然環境に人爲的な影響が生じないよう厳しく管理されている。そのため,地下水位を観測するための井戸等の人工物の設置や大型測器による地下水位探査が事実上不可能である。そこで本研究では,地下水が流動する際に発する微少な音波を地表面から簡易に集音し,砂丘内の地下水分布を明らかにすることで,砂丘内のオアシス発生メカニズムを解明することを具体的な目的としている。平成21年度は,20年度までの成果を利用して.地下流水音の音圧から地下水位を推定することを目的と,また,鳥取砂丘内の地質堆積状況と地下流水音との関係を明らかにすることを目的として研究を行った。
その結果,砂地地盤においては地下流水音を用いることで約15mの深さまで地下水位を推定可能になった。また,砂丘オアシス周辺域の2次元比抵抗映像法による地質探査および地下氷面探査を行った結果,火山灰層の分布状態が判明し,この難透水層が地下水境界になっていることが明らかになった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 砂地地盤における地温が浸透に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      河合隆行
    • 雑誌名

      水工学論文集 54

      ページ: 397-402

    • 査読あり
  • [学会発表] The shallow groundwater exploration with the Groundwater Aeration Sound2010

    • 著者名/発表者名
      河合隆行
    • 学会等名
      岡山大学国際シンポジウム招待講演
    • 発表場所
      岡山県岡山市
    • 年月日
      2010-01-14
  • [学会発表] 降雪と低温浸透水が鳥取砂丘の地下水涵養に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      河合隆行
    • 学会等名
      水文・水資源学会
    • 発表場所
      石川県金沢市
    • 年月日
      2009-08-21
  • [学会発表] 砂丘地の地質構造の不均一性が地下水流動に及ぼす影響2009

    • 著者名/発表者名
      河合隆行
    • 学会等名
      日本砂丘学会
    • 発表場所
      石川県かほく市
    • 年月日
      2009-08-04

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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