研究概要 |
コメ,ダイズ,ゴマなど食用の種子が含有する油脂の粒内分布状態を観察可能な新規可視化法の確立を目指し,ビブラトームでの直接切片化および屈折率差を利用した画像化手法(リフラクションイメージング)と組織化学染色法の組み合わせによる可視化手法を検討した.その結果,微分干渉観察法とナイルブルー・トルイジンブルーの二重染色法を適用することで,油脂類の粒内分布状態を確認,解析することが可能となった.開発した技術の応用事例として,加熱加工されたゴマ種子中の油脂分布を観察したところ,オイルボディの大きさが加熱の進行に伴って縮小していく様子が確認された.
|