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2009 年度 実績報告書

ヤギ遺伝子マーカーの開発と応用 -特に、カシミヤ毛生産のQTL解析への応用-

研究課題

研究課題/領域番号 20580314
研究機関東京農業大学

研究代表者

横濱 道成  東京農業大学, 生物産業学部, 教授 (40220561)

キーワードヤギ / 遺伝子マーカー / マイクロサテライト / カシミヤ毛 / QTL / タイプIIケラチン
研究概要

ヤギは世界中広範囲に飼養されている家畜であるにもかかわらず、ゲノム解析が他の家畜と比べて大幅に遅れており、ゲノム情報を基盤とした育種は全く行われていないのが現状である。そこで本研究はヤギのゲノム情報蓄積と第一歩として全染色体をカバーする遺伝子マーカーを整備し、さらにこれらを家畜経済形質の遺伝子座の同定へ利用するため、ヤギのカシミヤ毛生産をターゲットに連鎖解析を行い、カシミヤ毛生産に関与するQTLを同定することを目的に実験を行い、本年度は以下に示す結果を得た。
(1)ヤギゲノムDNAからのマイクロサテライトマーカーの単離:昨年度報告した177種に加え、本年度新たに250種のCA/GTおよびGA/TC反復配列を含むDNA断片を単離した。これらのうち、175種についてはSTS化し、PCR-SSLP法によりシバヤギ、ザーネンおよび韓国在来山羊間で多型解析を行った結果、110種がすべての品種で増幅が認められ、そのうちの34種で多型が検出された。
(2)遺伝学的解析によるカシミヤ毛生産に関与するQTLの検出と候補遺伝子の特定:マルチプレックス化したマイクロサテライトマーカーを用いて、昨年度から継続してカシミヤ毛低生産品種であるザーネンおよびカシミヤ毛高生産品種であるシバヤギ間の戻し交配個体群を用いてQTL解析を行った結果、第5番染色体に検出したQTLは統計学的に有意な値を大きく超えLODスコア6.43の値を示した。また、この領域に存在するタイプIIケラチンクラスター内の遺伝子の多型解析を行った結果、シバヤギおよびザーネン種間でkrt71において2箇所、krt72において2箇所、krt75において8箇所、krt81において1箇所、krt82において2箇所およびkrt85において1箇所のミスセンス変異を検出した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Weight loss during winter and cashmere yields in three breeds of Mongolian native goat.2009

    • 著者名/発表者名
      Michinari Yokohama, Masako Kanno, Kou Nomura, Takashi Amano, Gombojav Altangerel, Nyamsamba Dambiinyam, Zagdsuren Yo
    • 雑誌名

      J.Agric.Sci. 54

      ページ: 163-167

    • 査読あり
  • [学会発表] Genetic mapping of QTLs for cashmere hair production in Shiba goat.2009

    • 著者名/発表者名
      Seki Y.
    • 学会等名
      第32回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜(横浜)
    • 年月日
      2009-12-10
  • [学会発表] 遺伝解析に基づくヤギカシミヤ毛生産に関与するQTLの検出2009

    • 著者名/発表者名
      関優太, 石川大樹, 鏡味優介, 相良嘉彦, 藤田優, 名倉義夫, 小谷麻衣, 野村こう, 菅野雅子, 天野卓, 横濱道成, 吉川欣亮
    • 学会等名
      日本遺伝学会第81回大会
    • 発表場所
      信州大学理学部(松本)
    • 年月日
      2009-09-17
  • [備考]

    • URL

      http://nodai.cc-town.net/laboratory/single.php?id=115

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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