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2009 年度 実績報告書

脊椎動物成体脳における神経発生機構についての系統発生学的知見からの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20580321
研究機関岐阜大学

研究代表者

齊藤 正一郎  岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (60325371)

研究分担者 阿閉 泰郎  国立大学法人岐阜大学, 応用生物科学部, 准教授 (90151084)
キーワード神経発生 / 系統発生 / 中枢神経系 / 嗅球 / 海馬 / 脳室上衣層 / 解剖学 / 形態学
研究概要

哺乳類の脳において、系統発生学的に古い皮質に属する嗅球と海馬では、発生期のみならず成体においても神経発生が恒常的に生じている。一方、成体脳における神経発生のメカニズム、ならびに脊椎動物の進化に伴う成体脳における神経発生の変遷については不明である。本年度はアフリカツメガエルにおけるホメオボックス遺伝子UNC-30の遺伝子配列の検索と発現性を検討する予定であったが、神経発生学者であるUniversity of Queensland(Australia)のProfessor Dr.Brain Keyの協力を得ることができたことから、DCC(Deleted in Colorectal Cancer)の発現性から、脊椎動物の進化に伴う成体脳における神経発生の変遷についての検討を試みた。DCCはガン抑制遺伝子の一種であり、系統発生学的に広く脊椎動物において保存されており、正常なヒト及びラットでは神経系において強い発現性が報告されている。本年度では、アフリカツメガエルの各種発生ステージにおけるnon-RI whole mount in situ hybridization法の条件を検討・確立し、その後DCCmRNAの発現時期及び発現部位について検討した。アフリカツメガエルの神経系の土台はステージ36までに形成されることが報告されているが、DCCmRNAはステージ37~38において急激に、終脳背側部において強度に発現することが明らかとなった。今後は細胞新生マーカーと照らし合わせることで、成体脳の神経新生についての系統発生学的変遷について明らかにしていく予定である。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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