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2009 年度 実績報告書

遺伝子治療を併用した樹状細胞による新規癌免疫治療法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 20580325
研究機関大阪府立大学

研究代表者

杉浦 喜久弥  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 准教授 (30171143)

研究分担者 赤澤 隆  大阪府立大学, 大阪府立成人病センター・分子遺伝学部門, 研究員 (80359299)
鳩谷 晋吾  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 助教 (40453138)
稲葉 俊夫  大阪府立大学, 生命環境科学研究科, 教授 (00137241)
キーワード樹状細胞 / サイトカイン / 腫瘍 / 免疫治療 / 遺伝子治療
研究概要

1 イヌサイトカイン遺伝子ベクターのイとイヌ細胞への導入:
クローニングしたイヌインターフェロン(IFN)γおよびインターロイキン(IL)-2遺伝子をサクシニル化ポドグリシロール複合化リボソームに内包した人工ベクターを作製し、イヌサイトカイン遺伝子をイヌ腫瘍細胞であるD-17およびCTACへの導入を行った。GFPの遺伝子を用いてD-17およびCTACへの導入条件を検討したところ、最適遺伝子量は、細胞10^4個あたり0.20~0.35μgで、導入率は23%であった。この条件において作製遺伝子を導入した結果、導入後2日間で、D-17からは、細胞10^4個あたり980pgのIFN-γおよび780pgのIL-2が産生された。同様にCTACからは、330pgのIFN-γおよび290pgのIL-2が産生された。
2 サイトカインおよびサイトカイン遺伝子導入細胞による癌免疫の増強:
遺伝子クローニングによって作製したイヌIFNγを末梢血単球から分化誘導した未成熟樹状細胞に作用させ、共刺激分子でDCの成熟マーカーであるCD80とCD86、抗原提示分子であるMHCクラスIIとCD1aおよび単球・顆粒球のマーカーであるCD14とCD11cの6表面分子について検討したところ、CD80、CD86、MHCクラスIIおよびCD1aについては、IFN-γの容量依存性に発現増加が認められた。それに対し、CD14およびCD11cの発現については、影響がなかった。IL-12の産生については、成熟マーカーと同様、IFN-γの容量依存性に増加がみられた。さらに、樹状細胞による腫瘍細胞の増殖抑制効果がIFNyの濃度依存性に増強されることが明らかとなった。また、イヌIFNγ溶液の代わりにイヌIFNγ遺伝子を導入した腫瘍細胞株を用いても同様の効果が得られた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] イヌ腫瘍治療に向けたインターフェロンγおよびインターロイキン2遺伝子の作製2009

    • 著者名/発表者名
      上田佳奈
    • 学会等名
      第148回日本獣医学会学術集会
    • 発表場所
      鳥取市
    • 年月日
      2009-09-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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