研究課題/領域番号 |
20580332
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
尾崎 清和 摂南大学, 薬学部, 講師 (40268496)
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研究分担者 |
奈良間 功 摂南大学, 薬学部, 教授 (80268490)
松浦 哲郎 摂南大学, 薬学部, 准教授 (20268494)
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キーワード | ラット / 末梢神経 / 糖尿病 / 高血圧 / 腎臓摘出 / 組織学 |
研究概要 |
1. 片腎摘出WBN/kobラットの末梢神経病変の光学顕微鏡による定性的および半定量的解析 坐骨神経、脛骨神経、腓腹神経のときほぐし標本および準超薄切片標本による髄鞘及び軸索病変の解析において、WBNのアロキサン投与の2群は、対照群である腎臓摘出のみを施した対照群と比べるとともに軽度な髄鞘病変を認めたが、アロキサン投与の2群間に有意な差はなかった。くわえて、脛骨神経おいて、神経経繊維束の径、髄鞘の厚さ、軸索の径、神経内膜の面積などを形態計測し、病変を半定量的に解析した結果、WBNのアロキサン投与の2群は腎臓のみを摘出した対照群と比べると軸索の萎縮が明らかであったが、アロキサン投与の2群間に有意な差はなかった。 2. 片腎摘出ZDFラットのの末梢神経病変の光学顕微鏡による定性的および半定量的解析 高血糖とともに高脂血症を自然発症するZDFラットに片腎摘出による軽度の高血圧を誘導し、その坐骨神経、脛骨神経、腓腹神経の準超薄切片標本による髄鞘及び軸索病変の解析したが、ZDFの2群ともに軽度な髄鞘病変を認めたが、両群間に有意な差はなかった。 このことから、片腎摘出による軽度の高血圧は、糖尿病性末梢神経症に及ぼす影響は軽微であることが明らかとなった。
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