研究概要 |
わが国の小型哺乳類685頭のうち176頭(25.7%)からBartonella属菌が分離された。陽性個体はいずれも郊外で捕獲した個体であった。2007-2008年に米国のホームレスから採取したコロモシラミならびにアタマジラミのそれぞれ33.3%(11/33人),および25%(3/12人)から,B.quintanaの遺伝子が検出された。また,タイの齧歯類から採取したダニとツツガムシ類の30検体(73.2%)からB.tamiae DNAが検出された。ペット用の輸入齧歯類28種546頭のうち,17種142頭(26%)からBartonella属菌が分離された。リス科動物は,B.washoensisを31.7%(45/142),B.grahamiiを8.5%(12/142)保菌していた。これらの動物から分離された6系統の12株は全て新種のBartonella属菌であった。
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