平成22年度は、前年に達成できなかった下記の項目について再度検討した。 ○REPSA法を用いた、PrP結合DNA断片の配列決定 Fok IおよびBpm I認識配列を断端に有し、中央に14または20塩基のランダムな配列を有するオリゴヌクレオチドライブラリーを再度合成した。 ○レコンビナントPrP特異結合oligo DNAの選抜 21年度と同様にREPSA法によって、PrPと結合するDNA断片(-GGATG-)は得られたものの、その結合に再現性ならびに特異性は認められなかった。 oligo DM中のランダム配列の長さ、primer siteの前後配列についても再検討を行い、PrP特異結合oligo DNAの選抜を行ったがいずれにおいても再現性が認められず、十分な結果が得られなかった。すなわち、ウシおよびヒツジレコンビナントプリオン蛋白に結合するDNAは存在したが、これらと特異的に結合するDNA配列は確認できなかった。また、これらのDNAに共通する配列も確認されなかった。
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