1、糖質結合モジュールの結合特性の解析、細菌由来のファミリーの異なる糖質結合モジュールについて、その結合特性を解析した。ファミリー17と28について、計画書にある項目の結合特性を評価した。その結果、それそれの糖質結合モジュールの特性の違いについて情報を得られたので、その特性を学会で発表するとともに、論文として投稿した。また、ファミリー30、37、44の糖質結合モジュールの遺伝子を取得し、解析中である。 2、結合モジュールの結合部位の観察、蛍光タンパク質と融合せいた糖質結合モジュールの植物細胞壁での結合部位を、本年度購入した蛍光顕微鏡で観察した。その結果、ファミリーの異なる糖質結合モジュールは、異なる部位を認識していることが明らかとなった。特に根の先端部分においては、糖質結合モジュールの違いによって、認識されている細胞の種類が異なっていることが明らかにとなり、効率的な草本バイオマスの分解には、糖質結合モジュールの酵素を集める働きが需要であることが理解できた。 3、結合モジュールの競合性の調査、当初予定していた試験方法では、競合性についての評価が難しいことがわかった。これは、糖質結合モジュール間の相互作用が確認されてためで、次年度以降について、再考を必要とする。 以上のように、申請書に記載した20年度の研究計画をほぼ達成することができた。
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