研究課題
基盤研究(C)
日本国産ヒノキおよびタイ国産ユーカリの植林地から排出される間伐材あるいは枝葉などの林業廃棄物から樹木精油を抽出し、新たな用途を探ることを目的に4つの利用法を検討した。まず、ヒノキ精油と廃発泡ポリスチレンとの複合体を住宅用建材に塗布して防腐防蟻効果を調べ、現時点で野外においても3年間有効であることを明らかにした。第2にディーゼル排ガスなどの空気汚染物質を低濃度ヒノキ精油蒸気に接触させることにより大幅に汚染物質を軽減させることができた。第3にヒノキ精油、ユーカリ精油の抗酸化活性、抗菌活性を明らかにし、その用途に利用できることを明らかにした。第4に樹木精油の自律神経系に及ぼす効果を調べ、ヒノキ葉精油およびユーカリ精油は副交感神経を亢進する働きのあることを明らかにした。
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Journal of Wood Science in press
Transactions of the Materials Research Society of Japan 34,4
ページ: 715-718
Journal of Wood Science 55
ページ: 41-46