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2008 年度 実績報告書

生薬・漢方方剤による発がん予防は可能か

研究課題

研究課題/領域番号 20590010
研究機関千葉科学大学

研究代表者

高崎 みどり  千葉科学大学, 薬学部, 准教授 (10179434)

研究分担者 木島 孝夫  千葉科学大学, 薬学部, 教授 (80121557)
徳田 春邦  京都府立医科大学, 医学部, 助教 (60111960)
キーワード発がん予防 / 漢方方剤 / 香辛料 / 生活習慣病 / Epstein-Barr virus
研究概要

生薬・漢方方剤により、悪性腫瘍をはじめとする生活習慣病の予防・治療の可能性を探ることを目的として研究を実施してきた。脳血管障害、高血圧などに適応されることのある続命湯についてEpstein-Barr virusにより誘起される初期抗原(EBV-EA)誘発抑制を指標とする一次スクリーニングを用いて検討を行った。その結果、9種の構成生薬のうち、人参及び甘草の単味エキスには、他の生薬より強い抑制効果が認められた。さらに、続命湯去人参エキス及び続命湯去甘草エキスは、続命湯よりも抑制効果が減弱された。したがって、続命湯においては、人参及び甘草が本活性における重要な役割を担っているものと考えられる。
一方、発がんのハイリスクグループである糖尿病患者に対する代替甘味料の機能性を検討することとした。即ち、ステビアに含有される甘味成分について、in vitro、in vivo両実験により詳細に検討した。その結果、ジテルペン配糖体であるsteviosideに顕著な抗発がんプロモーター作用(プロモーターとしてTPAあるいはteleocidinを使用)並びに抗発がんイニシエーター作用(イニシエーターとしてDMBAあるいは紫外線照射を使用)を見出し、この成果を発表した。
さらに、ショウガ科、セリ科を含む約150種の生薬エキスついて、EBV-EA活性化抑制試験を実施し、数種のエキス(椿皮、谷精草、仙鶴草など)に顕著な抑制効果が認められることを明らかとした。現在、これらについてマウス皮膚二段階発がん実験を実施し、発がん予防効果を検討中である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Cnacer preventive agents. Part 8 : Chemopreventive effects of stevioside and related compounds2009

    • 著者名/発表者名
      M. Takasaki, T. Konoshima, H. Tokuda, 他6名
    • 雑誌名

      Bioorganic & Medicinal Chemistry 17

      ページ: 600-605

    • 査読あり
  • [学会発表] 天然甘味物質steviosideの発がん抑制作用について(V)2009

    • 著者名/発表者名
      高崎みどり, 木島孝夫, 他2名
    • 学会等名
      日本薬学会第129年会
    • 発表場所
      国立京都国際会館
    • 年月日
      2009-03-27

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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