国内外各地の土壌から新たに分離された菌株約100種について培養を行ない、病原真菌4種を用いた抗真菌活性試験およびその他の活性試験等を実施し、今後検討する価値のあるものとして約30菌株を選び出し、今後の成分検索の対象とするため大量培養によりエキスを準備した。 平成20年度に成分検索の対象とするために準備した12菌株について、HPLC等を駆使して成分の分離・精製を行い、単離化合物についてNMRをはじめとする各種測定データを用いて構造解明を行ない、以下の結果を得た。 Aspergillus novofumigatusからは新規diketopiperazine誘導体とともに新規diterpene、環状ペプチド誘導体、meroterpenoid誘導体及びbenzodiazepin誘導体を、また、Neosartorya sp.A159株からは新規diketopiperazine誘導体とともに新規diterpenne誘導体を単離・構造決定した。さらに、Emericella sp.IFM57991株から新規isobenzofuran及びisobenzofuranone誘導体を単離した。その他、10菌株について現在成分検索を実施しており、22年度のに向けて化合物の単離を目指すとともに、生物活性についても検討していく。。
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