イノシトールリン脂質代謝酵素欠損細胞バンクの作成

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20590060
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 生物系薬学
• 研究機関: 広島大学
• 研究代表者: 櫨木 修 広島大学, 大学院・医歯薬学総合研究科, 教授 (80142751)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: イノシトールリン脂質代謝 / shRNA / RAW264.7細胞 / ファゴサイトーシス / ファゴソーム / PtdIns(3)P / eGFP-FYVE

研究概要

RAW264.7マクロファージを親細胞として、特定のイノシトールリン脂質代謝酵素を欠損した一群の細胞を作成した。この細胞バンクを用いて、マクロファージが異物をとりこみ、除去していく過程に関与するリン脂質代謝酵素群を特定した。リン脂質代謝酵素に対する選択的阻害薬は悪性腫瘍などの疾患の治療薬としても注目されている。今回、作成した細胞バンクはこれらの薬物の特異性の検討にも利用しうる。

研究成果

• [雑誌論文] C5a controls TLR-induced IL-10 and IL-12 production independent of phosphatidyllinositol 3-kinase (2011)
  • 著者名/発表者名: Okazaki N, Hazeki K, Izumi T, Nigorikawa K, Hazeki O
  • 雑誌名: J Biochem 149 ページ: 265-274
  • 査読あり
• [雑誌論文] Acute effect of melatonin and its time of administration on core body temperature and heart rate in cynomolgus monkeys (2010)
  • 著者名/発表者名: Inui Y, Hazeki O
  • 雑誌名: J Toxicol Sci 35 ページ: 383-391
  • 査読あり
• [雑誌論文] Specific role of phosphoinositide 3-kinase p110{alpha} in the regulation of phagocytosis and pinocytosis in macrophages (2009)
  • 著者名/発表者名: Tamura N, Hazeki K, Okazaki N, Kametani Y, Murakami H, Takaba Y, Ishikawa Y, Nigorikawa K, Hazeki O
  • 雑誌名: Biochem J 423 ページ: 99-108
  • 査読あり
• [雑誌論文] Analysis of binding site for the novel small-molecule TLR4 signal transduction inhibitor TAK-242 and its therapeutic effects in mouse sepsis model (2009)
  • 著者名/発表者名: Takashima K, Matsunaga N, Yoshimatsu M, Hazeki K, Kaisho T, Uekata M, Hazeki O, Akira S, Iizawa Y, Ii M
  • 雑誌名: Br J Pharmacol 157 ページ: 1250-1262
  • 査読あり
• [学会発表] 好中球の活性酸素産生を制御するPI3-キナーゼサブタイプの解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 熊澤崇, 濁川清美, 櫨木薫, 櫨木修
  • 学会等名: 第51回日本生化学会中国・四国支部例会
  • 発表場所: 山口
  • 年月日: 2010-05-15
• [学会発表] マクロファージの貪食におけるイノシトールリン脂質の動態の解明 (2010)
  • 著者名/発表者名: 高場雄貴、櫨木薫、櫨木修
  • 学会等名: 第51回日本生化学会中国・四国支部例会
  • 発表場所: 山口
  • 年月日: 2010-05-15
• [学会発表] 好中球の活性酸素産生を制御するイノシトールリン脂質3キナーゼ(PI3K)アイソフォームの解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤裕太、濁川清美、櫨木薫、櫨木修
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] Toll様受容体を介するIL-12産生におけるイノシトールリン脂質3キナーゼ(PI3K)のサブタイプ特異的な役割の解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 泉達宏, 小縣旬, 亀谷由紀子, 濁川清美, 櫨木薫, 櫨木修
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] 抗体依存性食作用に関与するイノシトールリン脂質3キナーゼのサブタイプの解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 小縣旬, 濁川清美, 櫨木薫, 櫨木修
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] イノシトールリン脂質3キナーゼ(PI3K)γのCpG-DNA刺激に特異的な役割-IL-10産生の増強とIL-12産生の抑制 (2009)
  • 著者名/発表者名: 亀谷由紀子, 泉達宏, 小縣旬, 濁川清美, 櫨木薫, 櫨木修
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] マスト細胞のアレルギー反応におけるイノシトールリン脂質3キナーゼ(PI3K)の関与 (2009)
  • 著者名/発表者名: 原里奈, 濁川清美, 櫨木薫, 櫨木修
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-10-24
• [学会発表] 好中球の活性酸素産生に関わるPI3-キナーゼのサブタイプの解明 (2009)
  • 著者名/発表者名: 伊藤裕太、濁川清美、櫨木薫、櫨木修
  • 学会等名: 第8回生命科学研究会
  • 発表場所: 神戸
  • 年月日: 2009-06-26
• [学会発表] Differential regulation of phagocytosis, macropinocytosis and micropinocytosis by phosphoinositide 3-kinase p110{alpha} in macrophages (2008)
  • 著者名/発表者名: 田村奈美子、櫨木薫、櫨木修
  • 学会等名: 第38回日本免疫学会総会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-12-03
• [学会発表] C5a inhibits LPS-induced IL-12 production by activation of phosphoinositide 3-kinase other than p110{gamma} (2008)
  • 著者名/発表者名: 岡崎夏実、櫨木薫、櫨木修
  • 学会等名: 第38回日本免疫学会総会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2008-12-02
• [学会発表] (招待講演)ナフトキノン化合物のインスリンシグナル経路活性化作用 (2008)
  • 著者名/発表者名: 櫨木修
  • 学会等名: 生体キノン研究会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 2008-09-26
• [学会発表] (招待講演)Class IA型PI3-kinaseのサブタイプ特異的な機能 (2008)
  • 著者名/発表者名: 櫨木修
  • 学会等名: 千葉大学大学院薬学研究院特別講演
  • 発表場所: 千葉
  • 年月日: 2008-07-24
• [学会発表] マクロファージのエンドサイトーシスの制御における PI3K各サブタイプの役割 (2008)
  • 著者名/発表者名: 田村奈美子、櫨木薫、濁川清美、櫨木修
  • 学会等名: 第7回生命科学研究会
  • 発表場所: 別府
  • 年月日: 2008-05-29