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2008 年度 実績報告書

網膜視細胞発生における転写調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20590079
研究機関(財)大阪バイオサイエンス研究所

研究代表者

小池 千恵子  財団法人大阪バイオサイエンス研究所, 発生生物学部門, 研究員 (80342723)

キーワード視細胞 / Crx / 転写制御 / 網膜 / プロモーター / サイレンサー / 松果体 / ホメオボックス
研究概要

Crxはotd/Otxホメオボックス遺伝子ファミリーに属する転写因子であり、変異マウスの解析結果から視細胞分化を決定づける因子であると考えられている。
マウスCrxの発現は網膜視細胞の発生パターンと時空間的に一致することが明らかとなっている。申請者らは以前Crxの発現がOtx2により制御されていることを明らかにした。Otx2の発現は中枢神経系に広範囲であるにもかかわらず、Crxの発現は視細胞、松果体に限局している。申請者らはCrxのプロモーター解析より、Crxの視細胞特異的発現を誘導する14bpの配列(CUE配列)をCrx遺伝子上流近傍より同定した。CUE配列を変異させたCrx変異プロモーターの下流にLacZレポーター遺伝子を組み込んだトランスジェニックマウスを解析した結果、完全なCrxプロモーターによる制御下ではLacZの発現が網膜視細胞および松果体に限局しているのに対し、CUE配列変異プロモーターでは網膜視細胞および松果体でのLacZの発現が消失したことから、CUE配列はCrx発現に必要な配列であることを示唆する結果を得た。しかしながら、欠損させる配列の長さに依存しlacZの発現パターンに違いが見られるトランスジェニックマウスラインが存在し、最終的にこれが変異挿入配列に依存することを突き止めたので、再確認のためのトランスジェニックマウスラインを作成した。今後解析を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 網膜視細胞の細胞極性と細胞内オルガネラの制御-外節形成、繊毛内輸送、核のポジショニングから網膜変性症まで-2008

    • 著者名/発表者名
      小池千恵子古川貴久
    • 雑誌名

      生化学 80

      ページ: 224-232

  • [学会発表] 網膜ON型双極細胞におけるTRPM1の機能2008

    • 著者名/発表者名
      小池千恵子, 小原武久, 瓜生幸嗣, 宮田健太郎, 小安俊行, 近藤峰生, 森泰生, 立花政夫, 古川貴久
    • 学会等名
      日本神経科学会
    • 発表場所
      東京国際フォーラム
    • 年月日
      2008-07-10

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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