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2010 年度 実績報告書

網膜視細胞発生における転写調節機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20590079
研究機関立命館大学

研究代表者

小池 千恵子  立命館大学, 薬学部, 准教授 (80342723)

キーワード視細胞 / Crx / 転写制御 / 網膜 / プロモーター / サイレンサー / 松果体 / ホメオボックス
研究概要

Crxはotd/Otxホメオボックス遺伝子ファミリーに属する転写因子であり、変異マウスの解析結果から視細胞分化を決定づける因子であると考えられている。
マウスCrxの発現は網膜視細胞の発生パターンと時空間的に一致することが明らかとなっている。申請者らは以前Crxの発現がOtx2により制御されていることを明らかにした。Otx2の発現は中枢神経系に広範囲であるにもかかわらず、Crxの発現は視細胞、松果体に限局している。申請者らはCrxのプロモーター解析より、Crxの視細胞特異的発現を誘導する14bpの配列(CUE配列)をCrx遺伝子上流近傍より同定した。CUE配列を変異させたCrx変異プロモーターの下流にLacZレポーター遺伝子を組み込んだトランスジェニックマウスを解析した結果、完全なCrxプロモーターによる制御下ではLacZの発現が網膜視細胞および松果体に限局しているのに対し、CUE配列領域が変異しているプロモーターの下流でレポーター遺伝子が発現するようなトランスジェニックマウスでは視細胞以外に発現がみられた。そこでCUE配列のみを欠損しているプロモーターを用いてトランスジェニックマウスを作製したところ、網膜視細胞および松果体でのLacZの発現が消失したことから、CUE配列はCrx発現に必要な配列であることを示唆する結果を得た。今後は新規Yeast One Hybrid法により結合する因子についての解析および、CUE配列に結合する網膜中のタンパク質の同定を行っている。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] TRPM1 mutations are associated with the complete form of congenital stationary night blindness.2010

    • 著者名/発表者名
      Nakamura M, Sanuki R, Yasuma TR, Onishi A, Nishiguchi KM, Koike C, Kadowaki M, Kondo M, Miyake Y, Furukawa T.
    • 雑誌名

      Mol Vis.

      巻: 16 ページ: 425-437

    • 査読あり
  • [雑誌論文] TRPM1 : A vertebrate TRP channel responsible for retinal ON bipolar function.2010

    • 著者名/発表者名
      Koike C, Numata T, Ueda H, Mori Y, Furukawa T.
    • 雑誌名

      Cell Calcium.(Review)

      巻: 48 ページ: 95-101

  • [学会発表] TRPM1 is a component of the retinal ON bipolar cell transduction channel in the mGluR6 cascade.2010

    • 著者名/発表者名
      小池千恵子, 他
    • 学会等名
      第50回全米細胞生物学会年会
    • 発表場所
      Philadelphia, U.S.
    • 年月日
      2010-12-13
  • [学会発表] Functional roles of mouse and human TRPM12010

    • 著者名/発表者名
      小池千恵子, 他
    • 学会等名
      FASEB meeting
    • 発表場所
      Vermont, U.S.
    • 年月日
      2010-07-12
  • [学会発表] 網膜ON型双極細胞の視覚伝達チャネルTRPM12010

    • 著者名/発表者名
      小池千恵子
    • 学会等名
      第157回大阪大学生物科学セミナー
    • 発表場所
      大阪大学、大阪
    • 年月日
      2010-06-09

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公開日: 2012-07-19  

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