研究課題/領域番号 |
20590087
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研究機関 | 奥羽大学 |
研究代表者 |
石幡 明 奥羽大学, 薬学部, 教授 (40232326)
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研究分担者 |
片野 由美 山形大学, 医学部, 教授 (70018696)
伊藤 恒賢 山形大学, 医学部, 教務職員 (80241719)
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キーワード | トリグリセリド / メタボリックシンドローム / ウサギ / PHT / 内皮依存性弛緩 / 加齢 / リポタンパク / インスリン抵抗性 |
研究概要 |
食後にトリグリセリドのみが異常高値を示す、遺伝性食後高トリグリセリド血症家兎(Postprandial hypertriglyceridemia rabbit:PHT)を用いて、メタボリックシンドロームにおける高トリグリセリド血症の重要性を検討した。実験には、8ヶ月齢(若齢)の遺伝性食後高トリグリセリド血症家兎(PHT)と39〜40ヶ月齢(壮年期)のPHTを用いた。 【結果】1.血漿脂質:PHTの食前のトリグリセリドは食前よりやや高値を示し、食後さらに著明に増加した。その値に加齢差はなかった。血漿総コレステロールの増加はわずかだった。リポ蛋白では、CM、VLDL分画の顕著な上昇が見られた。正常なJWウサギでは、食後トリグリセリド、総コレステロールの増加はわずかだった。 2.血漿グルコース:食前の血糖値は,正常なJWウサギより高く、また、若齢より壮年期PHTのほうが高かった。インスリン日内変動:若齢PHTでは食事開始6時間後に上昇が見られた.若齢PHTに比較し、壮年期PHTではインスリンレベルが高く、食事開始12時間後でピークとなったが、その後も正常値より高い濃度のままであった。 3.血管機能の変化:アセチルコリンによる内皮依存性血管弛緩反応は、、正常なJWウサギより有意に減弱し、さらに加齢により悪化していた。 【結論および考察】 本研究により、1)PHTは、加齢によっても食後高トリグリセリド血症モデルとしての性質を維持していること、2)正常なJWウサギに比較して、インスリン抵抗性の悪化がみられること、さらに加齢によりさらに悪化すること、3)血管内皮の機能障害が認められること、その障害は若齢ですでに認められ、加齢によりさらに悪化することが明らかになった。
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