効率的な新薬開発体制の構築を目指して、新薬の世界的な研究開発活動がどのようなメカニズムに基づき展開されているかを探索する。新薬候補物質の特性、開発者の属性、規制要件を含む研究開発環境の変化等のデータを収集し、新薬開発の成功率、承認審査実績との関係等を定量的に分析する。 (1)新薬開発・承認審査データの収集新薬研究開発・承認審査に係るデータベースを逐次構築し、収集ずみデータから順に解析を開始する。 (2)新薬開発実施状況の分析 世界の新薬研究開発戦略の様態と背景のメカニズムを、薬剤・開発者の属性、介在する規制との関係を踏まえ経済モデルに基づいて分析する。特にドラッグラグ(日本での上市の遅れ)を表す指標の意義と役割を探る。 (3)健康アウトカムと開発戦略・政策の分析 (2)の結果と、国民の健康のアウトカム指標(例:副作用発現状況)の関係を分析し、科学・産業政策と健康政策の関係を議論する材料とする。
|