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我々は脂溶性ビタミン類の中でも特にビタミンK に着目して脳神経変性疾患の治療薬となりうるリード化合物の探索を行った。ビタミンK 同族体のひとつであるメナキノン-4(MK-4)は、体内で生合成されてあらゆる組織に高濃度に存在しているため、MK-4の生合成反応は脳神経変性疾患治療薬を開発する上で重要なターゲットのひとつになると考えられる。そこでまず、脳神経変性疾患の治療薬となりうるリード化合物を創製していく一助として、ビタミンK の蛍光標識体や重水素標識体を合成して、MK-4への変換のメカニズムを解明すると同時に変換効率の高い化合物の探索を行った。また、ビタミンKの側鎖部分を修飾した化合物を合成し、マウス大脳由来神経幹細胞からニューロンへの分化誘導作用や核内受容体Steroid and Xenobiotic Receptor(SXR)を介した転写活性を検討した。
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