研究課題/領域番号 |
20590122
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
杉原 数美 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 准教授 (20271067)
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研究分担者 |
太田 茂 広島大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (60160503)
北村 繁幸 日本薬科大学, 薬学部, 教授 (40136057)
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キーワード | 医薬品 / 環境汚染 / 環境因子 / 紫外線 / 生態毒性 |
研究概要 |
本研究は、近年環境汚染が懸念されはじめた医薬品に関して、環境動態、リスク評価を調査することを目的としている。 微量でも生理活性が強い医薬品は環境中での動態が調べられていない。そのため、環境中における代謝分解などの受けやすさ、代謝分解物の毒性変動などは不明である。本研究では、化学物質の分解代謝にかかわると考えられる環境因子として、太陽光、微生物、土壌成分などによる影響を検討している。本年度は、環境因子として紫外線の影響を調べた。紫外線として302nm,254nmの波長を用いて、アセトアミノフェン、カルバマゼピン、フェニトイン、ジクロフェナック、アマンタジン等の医薬品水溶液の分解を調べた。その結果、各波長で分解されるもの、分解を受けないもとと違いが見いだされた。特に、ジクロフェナックは両波長で短時間で分解され、多くの分解生成物が産生していることをみいだした。また、分解時間、分解生成物め数も医薬品により相違した。発光性微生物を用いるMicrotox試験で各医薬品および紫外線照射後の毒性発現を調べたところ、アセトアミノフェン、フェニトインなどで毒性の増強がみられ、またジクロフェナックでは多少の毒性低下が認められた。来年度は、分解物の同定、ミジンコ遊泳阻害試験をはじめ、その他の毒性試験を行う予定である。
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