研究概要 |
特異な脂肪酸の一つであるエレオステアリン酸(ESA)の神経細胞死のメカニズムを解明するために,各種阻害剤およびノックダウン実験を行った。その結果,ESAは形態学的には,典型的なアポトーシス様(細胞の縮小,核の凝集,アポトーシス小体)を示したが,カスパーゼ非依存性でかつPARP-1の活性化やDNA酸化的損傷を伴うことなくAIF(apoptosis-inducing癒ctor)の核移行およびERK(extracellular signal-regulatedkinase)リン酸化依存的に細胞死を誘導した。この細胞死はERKの阻害やトコフェロール存在下で完全に抑制された。
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