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2008 年度 実績報告書

平面内細胞極性形成を制御する細胞膜蛋白質の同定

研究課題

研究課題/領域番号 20590172
研究機関愛媛大学

研究代表者

小林 直人  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50234836)

研究分担者 濱田 文彦  愛媛大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (70252707)
キーワード平面内細胞極性 / Frizzled受容体 / ショウジョウバエS2細胞株 / Planar Cell Polarity(PCP) / PCP形成シグナル伝達経路 / リガンド
研究概要

本研究の目的は、平面内細胞極性(PCP, Planar Cell Polarity)を形成するシグナル伝達経路の中心に位置する細胞膜たんぱく質Frizzled-1(Fz-1)受容体に結合する未知のリガンドを明らかにすることである。この研究を成功させるポイントは、Fz-1と未知のリガンドとの結合を評価する方法を確立することである。そこで、リガンドとの結合によって受容体から細胞内へ伝達されるシグナルの評価系が確立されているFrizzled-2(Fz-2)受容体の細胞内ドメインと、 Fz-1の細胞外ドメインからなるキメラ受容体(Fz-1/Fz-2キメラ受容体)を用いることにより、Fz-1と未知のリガンドとの結合を、キメラ分子を介してFz-2からのシグナルとして評価することを試みる。
本年度は、ショウジョウバエS2培養細胞株において、Fz-1/Fz-2キメラ受容体を過剰発現する細胞株、さらにコントロールとして、細胞外ドメインがFz-2・細胞内ドメインがFz-1から成るFz-2/Fz-1キメラ受容体(実験群とは逆の組み合わせのキメラ分子)、またFz-1受容体のみ、Fz-2受容体のみをそれぞれ過剰発現する細胞株の樹立を試みた。薬剤耐性を指標として、これらの外来遺伝子を発現する細胞株を選択し、これまでにそれぞれの受容体を発現する細胞株が得られている。現在、実際のたんぱく質の発現量をWestern blottingおよび細胞の免疫組織染色を用いて評価し、発現量の多い細胞株を選択中である。
また、本研究でも使用している分子生物学や細胞培養、組織細胞化学のテクニックを応用した共同研究の成果も、原著論文として発表している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2008

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Trabid, a new positive regulator of Wnt-induced transcription with preference for binding and cleaving K63-linked ubiquitin chains.2008

    • 著者名/発表者名
      Tran, H., Hamada, F., Schwarz-Romond, T., Bienz, M.
    • 雑誌名

      Genes and Development 22

      ページ: 528-542

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Increase of integrin-linked kinase activity in cultured podocytes uponstimulation with plasma from patients with recurrent FSGS.2008

    • 著者名/発表者名
      Hattori, M., Kobayashi. N., 他(8名中4人目)
    • 雑誌名

      American Journal of Transplantation 8

      ページ: 1550-1556

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Expression patterns in alternative splicing forms of prosaposin mRNA in the rat facial nerve nucleus after facial nerve transection.2008

    • 著者名/発表者名
      Chen, J., Kobayashi, N., 他(10名中3人目)
    • 雑誌名

      Neuroscience Research 60

      ページ: 82-94

    • 査読あり
  • [雑誌論文] カイニン酸神経細胞障害によるプロサポシン動態2008

    • 著者名/発表者名
      武智浩子, 上松敬吾, 濱田文彦, 下川哲哉, 小林直人, 松田正司
    • 雑誌名

      愛媛医学 27

      ページ: 120-126

    • 査読あり
  • [図書] 細胞・培地活用ハンドブック 「32章 昆虫細胞」2008

    • 著者名/発表者名
      濱田文彦(分担執筆), 秋山徹, 河府和義編
    • 総ページ数
      366-374
    • 出版者
      羊土社

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公開日: 2010-06-11   更新日: 2016-04-21  

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