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2009 年度 実績報告書

遺伝子治療による運動パフォーマンスの改善

研究課題

研究課題/領域番号 20590215
研究機関畿央大学

研究代表者

坂田 進  畿央大学, 健康科学部, 教授 (20142383)

研究分担者 中谷 昭  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (70116284)
高木 都  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (00033358)
キーワード遺伝子治療 / SERCA2a / 不全心 / 再生医学 / 運動生理学 / ラット / 運動パフォーマンス
研究概要

平成21年度は、昨年度に引き続き畿央大学学内の共同実験室および動物実験施設の整備を行ないつつ、本研究を遂行した。また、本年2月に海外共同研究者の米国マウントサイナイ医科大学のHajjar教授(研究協力者)と筋小胞体のカルシウムポンプ(SERCA2a)遺伝子を組み込んだアデノ随伴ウィルスベクター(AAV-SERCA2a)を用いる本研究について綿密な打ち合わせを行った。なお、このAAV-SERCA2aは不全心患者の心機能をも改善することが、つい最近明らかになった。昨年度の予備実験から大動脈弓狭窄誘発性心不全モデルラットにおいて、機械的心機能とエネルギー学的心機能の両面からみた不全心を引き起こすためには、大動脈弓狭窄期間は半年以上必要であることが判明したので、現在、1ヶ月齢ラットに大動脈弓狭窄手術を行い、不全心が誘発されるまで飼育している。また、自発的運動量を測定するための予備実験を行い、基礎データを得た。健常ラットを回転式運動量測定ケージに2週間飼育し、毎日、回転数(走行距離)を測定したところ、2週目で自発的運動量が徐々に増加した。この結果より、心不全ラットの自発的運動量を測定するためには、回転式運動量測定ケージ内で少なくとも2週間飼育することが必要であると判明した。さらに、トレッドミルを用いての強制運動による持久力の測定についても測定条件を検討した。その結果、5~10%の傾斜ベルト上に30~40m/分の走行速度での運動が最も適していると判明した。本年度は、心不全モデルラットの自発的運動量およびトレッドミルでの強制的持久力を測定し、さらに、AAV-SERCA2aを不全心に導入することで、これらの運動パフォーマンスの改善を試みる。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Gene remodeling in type 2 diabetic cardiomyopathy and its phenotypic rescue with SERCA2a2009

    • 著者名/発表者名
      Karakikes, I., Kim, M., Hadri, L., Sakata, S., Sun, Y., Zhang, W., Chemaly, E.R., Hajjar, R.J., Lebeche, D.
    • 雑誌名

      PLoS ONE 4

      ページ: e6474

    • 査読あり
  • [学会発表] Dynamic changes in left ventricular mechanoenergetics during development of cardiac hypertrophy and failure2009

    • 著者名/発表者名
      Sakata S, Sakata N, Sakata Y, Lebeche D, Hanaoka T, Chemaly ER, Takaki M & Hajjar RJ
    • 学会等名
      36th International Congress of Physiological Sciences
    • 発表場所
      Kyoto, Japan
    • 年月日
      2009-07-08

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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