中脳腹測領域はGABA細胞が豊富であり、睡眠の制御や運動に重要である。中脳腹側部の睡眠覚醒サイクルにおけるGABA量、ヒスタミン量は覚醒量と有意に正相関したがドーパミンは差がなかった。中脳腹側部のドーパミン細胞付近の破壊は不眠を、中脳?橋境界部の破壊は睡眠時の筋緊張を亢進した。また短期間のドーパミンアゴニストの投与は周期性四肢運動障害の改善を見るが、長期投与すると症状は悪化する傾向にあった。一方、パーキンソン病および過眠症状を示す症例の脳脊髄液中のオレキシン量はドーパミンよりヒスタミンとの関連が強かった。
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