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2009 年度 実績報告書

アルツハイマー病進行抑制薬候補ベルベリン

研究課題

研究課題/領域番号 20590260
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

丸山 敬  埼玉医科大学, 医学部, 教授 (30211577)

キーワードアルツハイマー病 / βアミロイド / ベルベリン / 神経防護作用 / 認可薬物 / 多剤併用療法
研究概要

アルツハイマー病(Alzheimer's disease, AD)の根本的治療には、脳内に沈着するアミロイド(amyloid-β peptide, Aβ)を減少させることが必要であり、産生抑制、分解促進、沈着抑制ならびに沈着Aβの溶解などを標的とした薬剤の開発が行われている。対処療法しかないADに対して新規治療薬候補を探索するために培養細胞を用いてAR量を減少させる化合物をスクリーニングし、漢方由来薬物ベルベリンを同定した。本研究では、ベルベリンのAβ産生阻害の分子メカニズムの解明や動物レベルでの効果を確認することを目的として開始した。一方、ADの治療には長期間に亘ることが予想され、副作用が懸念される。そこで、Aβ産生阻害を増強し、副作用を減弱するためにベルベリンと併用が可能な薬剤をスクリーニングした。その結果、すでに一般的に臨床で使用されている薬物Xが特定された(今後の特許申請の可能性のために本報告書ではXとのみ記載する)。薬物Xは有害事象がほとんど報告されておらず、また長期投与の安全性も臨床的にほぼ確立している。しかも、その本来の作用以外にも神経防護作用などが細胞レベルおよび動物レベルで報告されている薬物である。今後は、ベルベリンと薬物XのAβ産生阻害に対する作用をさらに詳細に検討し、分子メカニズムについても明らかにする。得られた基礎データから、これらの多剤併用療法が臨床的に応用可能か検討する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Distinct roles of the DRY motif in rat melanin-concentrating hormone receptor 1 in signaling control2009

    • 著者名/発表者名
      Aizaki Y
    • 雑誌名

      Peptides 30

      ページ: 974-981

    • 査読あり
  • [学会発表] YセクレターゼとカテプシンBによるAPPC末端断片の代謝制御2010

    • 著者名/発表者名
      浅井将
    • 学会等名
      第83回日本薬理学会年会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      2010-03-16

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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