DjA2 KOマウスの示す酸性オルガネラ内腔pH調節異常の分子基盤の解明

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20590287
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 医化学一般
• 研究機関: 熊本大学
• 研究代表者: 寺田 和豊 熊本大学, 大学院・生命科学研究部, 准教授 (00253724)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 分子シャペロン / HSP40 / ノックアウトマウス / 酸性 / pH

研究概要

分子シャペロンDjA2のノックアウトマウスは、出生直後に致死的な呼吸不全に陥る。これは不十分な肺胞拡張が原因であり、DjA2KOマウスの2型肺胞細胞でリソソーム系酸性オルガネラ内腔の酸性度異常を見出した。この酸性化pH 恒常性維持の分子的機構を明らかにするため、レシオメトリー法による生理学的解析、DjA2による分子間相互作用機構の解析、肺組織におけるプロテオミクス解析等を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Multiple molecules of Hsc70 and a dimer of DjA1 independently bind to an unfolded protein. (2010)
  • 著者名/発表者名: Terada K., Oike, Y.
  • 雑誌名: J. Biol. Chem. 285巻 ページ: 16789-16797
  • 査読あり
• [雑誌論文] Hsp70. (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 雑誌名: キーワード:蛋白質の一生、蛋白質核酸酵素 53巻 ページ: 1060-1061
• [雑誌論文] DnaJ蛋白質 (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 雑誌名: キーワード:蛋白質の一生、蛋白質核酸酵素 53巻 ページ: 1040-1041
• [雑誌論文] Bag1. (2008)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 雑誌名: キーワード:蛋白質の一生、蛋白質核酸酵素 53巻 ページ: 1029-1029
• [学会発表] Hsc70とDjA1による基質タンパク質の認識機構 (2010)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会/第83回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸市、神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2010-12-09
• [学会発表] An initial step of substrate recognition by Hsc70 and DjA1. (2010)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 学会等名: The 3rd International Symposium on Protein Community
  • 発表場所: 奈良市、ホテル日航奈良
  • 年月日: 2010-09-14
• [学会発表] An initial step of denatured protein recognition by Hsc70 and DjA1. (2010)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 学会等名: CSHS "Molecular chaperones and Stress Responses"
  • 発表場所: Cold Spring Harbor,米国、Cold Spring Harbor Laboratory
  • 年月日: 2010-05-07
• [学会発表] Hsc70シャペロン系と変性タンパク質の分子間相互作用解析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 学会等名: 第82回日本生化学会大会
  • 発表場所: 神戸市、神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2009-10-22
• [学会発表] The DnaJ-targeted mice and the refolding reaction by Hsc70-DnaJ homolog -NEF systems. (2009)
  • 著者名/発表者名: 寺田和豊
  • 学会等名: 4th International Congress on "Stress Responses in Biology and Medicine"
  • 発表場所: 札幌市、ホテルシャトレーゼガトーキングダムサッポロ
  • 年月日: 2009-10-07