研究課題
本研究では、2ヒット理論に基づいて食道癌・肺癌・造血器障害等の発癌初期段階から比較的高い頻度で欠損・変化が観察される第3番染色体単腕のFRA3B領域からポジショナルクローニング法により同定した癌抑制遺伝子Fhitの細胞死制御機構の全容を解明することを目的とした。前年度までに、生化学的研究の基盤を整備したので本年度はその上に立って分子のレベルでの究明を進めた。特にFhitがリン酸化を介して活性酸素(ROS)を制御する機構に基づき解明を進めた。【Fhit114リン酸化の意義】Fhit欠損および対照野生型マウスを用い、化学発癌(N-メチルベンジルアミン[NMBA]を発癌のイニシエーター+プロモーターとして作用させる)を投与、前胃上皮に腫瘍を作成し解析した。細胞レベルで癌幹細胞分画と非癌幹細胞分画において酸化ストレスを調査した。【誘導性Fhit欠損細胞による解析】上皮系特異的にFhit欠損させNMBA発癌後のROS活性を解析し癌幹細胞分画と非癌幹細胞分画において酸化ストレスを調査した。分けた後の代謝産物をシステムとして追跡した。
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