研究課題
基盤研究(C)
遺伝性に腫瘍を発生するBirt-Hogg-Dube症候群の責任遺伝子が作る蛋白(BHD蛋白)の量が低下することにより、mTOR蛋白リン酸化酵素の複合体(mTORC1)量の減少が生ずると共に、細胞分裂を促進するサイクリンD1蛋白の量が増加することがわかった。責任遺伝子の変異が、サイクリンD1の伝達RNAの量を調整する信号伝達系の異常を引き起こし、そのため細胞分裂が促進され腫瘍発生の要因となっている可能性が示唆された。この信号伝達系が病気の予防・治療に向けた新たな薬剤開発の対象となることが期待される。
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