研究課題
CAP RAST陽性かつスギ花粉症有症状グループ32名、CAP RAST陽性かつスギ花粉症無症状グループ25名、CAP RAST陰性かつ無症状グループ25名を対象とした。2009年花粉飛散時期(3月~4月)に採取した対象者の静脈血からCD4陽性T細胞及びCD14陽性monocyteを分離し、24,000 transcriptsの遺伝子発現量をマイクロアレイ法により測定し網羅的遺伝子発現解析を行った。さらに同時期に対象者の一部から鼻粘膜上皮細胞を擦過法により採取し、同様にマイクロアレイを行った。網羅的遺伝子発現解析の結果を検証するために有意な発現変化を示した5遺伝子について定量Real-time PCR法を用いて発現量の定量を行った。花粉飛散時期のCD4陽性T細胞において、CAP RAST陰性かつ無症状(スーパーコントロール)グループとCAP RAST陽性かつ有症状(花粉症発症)グループにおいて発現量が統計的有意差を持って1.5倍以上変化する遺伝子が3遺伝子同定され、そのうち花粉症患者におけるIL17RBの発現上昇が定量Real-time PCR法においても確認された。鼻粘膜上皮細胞においては4倍以上発現が有意に変化する遺伝子が18遺伝子同定された。これらの遺伝子について、平成22年度に採取したサンプルを使用して再現性を確認する予定である。
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