研究概要 |
血管内(骨髄初発)大細胞型B細胞リンパ腫の免疫グロブリン遺伝子の解析及びケモカイン・ケモカインリセプターに限局した発現アレイを行った。免疫グロブリン遺伝子のVH領域の解析の結果、本腫瘍ではVH3-7,VH4-34,VH4-39のファミリーを有する頻度が高く、VH3-48,VH3-23,VH3-21を含めて自己免疫疾患の際に使用されるものが多く認められた(14/18;77.8%)。また、ケモカインリセプターであるXCR1の発現がコントロールの大細胞型B細胞リンパ腫と比較して有意に高かった(P<.05)。以上より、本腫瘍は特異なBリンパ球の由来であることが示唆されるとともに、他のリンパ腫との鑑別の際にXCR1が有用であると考えられた。本研究はAm J Clin Patholに掲載される予定である。
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