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2009 年度 実績報告書

CD30誘導とP80によるホジキン病と未分化大細胞型リンパ腫発症の分子機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 20590374
研究機関北里大学

研究代表者

堀江 良一  北里大学, 医学部, 准教授 (80229228)

研究分担者 東原 正明  北里大学, 医学部, 教授 (80165084)
キーワードCD30 / NPM-ALK / JunB / Hodkinリンパ腫
研究概要

CD30コアプロモーター領域に存在する2つのCpG island(R1, R2)のメチル化の状態を検討した。CD30を過剰発現しているホジキンリンパ腫(HL)と未分化大細胞性リンパ腫(ALCL)細胞株(6種)では低メチル化(0.8%)、CD30陽性である細胞株(2種)では中等度メチル化(18.7%)、CD30陰性細胞株(計7種)では高メチル化(55.1%)を示した。これらのことからCD30の発現はメチル化によって抑制されていると考えられた。R1, R2のメチル化の状態に有為な差は無かった。
CD30陰性細胞株を含む4種類の細胞株を5-AzaC処理したところPCR法によりCD30の発現レベルは上昇した。さらにCD30プロモーターのメチル化とCD30発現について検討するために、ルシフェラーゼベクターにクローニングしだCD30プロモーター(2つのCpG islandを含むCD30コアプロモーター領域)をメチレースによりメチル化、レポータージーンアッセイによるCD30プロモーター活性の変化を検討したところ、メチル化によりCD30の誘導は抑制された。
我々はこれまでの検討でHL、ALCLではJunBが過剰発現し、CD30プロモーターのAP-1領域を介してCD30を誘導していることを明らかにしている。AP-1領域は2つのCpG islandの上流にある。JunBによるAP-1を介したCD30プロモーター誘導に対する2つのCpGislandメチル化の影響をレポータージーンアッセイにより検討したところ、メチル化したCD30プロモーターはJunBによるCD30の誘導を抑制した。
以上よりCD30を誘導にはCD30プロモーターのメチル化とJunBが関わること、HL、ALCLにおけるCD30過剰発現は低メチル化CD30プロモーターとJunBの強発現によることが示唆された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Inhibition of active HIV-1 replication by NF-kappaB inhibitor DHMEQ.2010

    • 著者名/発表者名
      Miyake A, (3名), Horie R
    • 雑誌名

      Microbes and Infection (in press, [Epub ahead of print])

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Induction of oncogene addiction shift to NF-kB by camptothecin in solid tumor cells.2009

    • 著者名/発表者名
      Togano T, (7名), Horie R
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun 390

      ページ: 60-64

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Transient inhibition of NF-kappaB by DHMEQ induces cell death of primary effusion lymphoma without HHV-8 reactivation.2009

    • 著者名/発表者名
      Dabaghmanesh N, (5名), Horie R, (1名), Watanabe T
    • 雑誌名

      Cancer Sci. 100

      ページ: 737-746

    • 査読あり
  • [学会発表] NF-kB阻害剤DHMEQの標的分子と核への分布を阻害するドメインの同定2009

    • 著者名/発表者名
      堀江良一, (他6名)
    • 学会等名
      第13回日本がん分子標的治療研究会学術集会
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      2009-06-26

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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