研究課題
基盤研究(C)
研究代表者はヒトゲノム中に新しいヒト遺伝子D40を見出し、その遺伝子・蛋白質の性状と機能について研究を重ねている。培養ヒト子宮頚癌HeLa細胞内のD40蛋白質の発現を抑制すると、HeLa細胞に分裂異常と細胞死が起こり増殖が著明に抑えられる。HeLa細胞ではヒトパピローマウイルスのE6 蛋白質によりp53が不活性化していることから、観察された細胞死はp53非依存的な「分裂破局死」であることが予想された。そこで、本研究では、以下の点を明らかにする。(1)D40分子に対するRNA干渉(D40 RNAi)により、D40分子の発現を抑制することで、多くのヒト培養がん細胞に「細胞死」を誘導し、その増殖を抑制できること。特p53の発現が全く認められない癌細胞(p53 null細胞)においても、D40 RNAiが細胞死と増殖抑制効果を示すか否か。(2)坦癌動物を用いた個体レベルの実験においても、D40 RNAiが抗腫瘍効果を明らかにする。
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Intl. J. of Urology 18
ページ: 175-179
Cell and Tissue Biology 208,2
ページ: 354-359