研究概要 |
生体内発癌要因としての低酸素・再酸素化を立証するために,上皮由来細胞株からの癌腫発生と,個体レベルでの発癌の証明を行った.3種類の上皮系細胞株を低酸素インキュベーター(1%酸素)と通常酸素インキュベーター(20%酸素)の培養環境間を12時間毎に交置培養し,低酸素再酸素化環境に曝した.一定の継代毎に造腫瘍性を検討した結果,上皮系細胞株では長期にわたる継代の後に癌化することを一部の細胞株に見出した.また,個体に低酸素再酸素化を付加した際の発癌性に関し,マウス腎に虚血再灌流傷害を反復させたが.これまでに発癌には至っていない.対象臓器を変えた検討が必要と考えられた
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