マイクロRNA-143、145の発癌への関与

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20590419
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 実験病理学
• 研究機関: 岐阜大学
• 研究代表者: 赤尾 幸博 岐阜大学, 連合創薬医療情報研究科, 教授 (00222505)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: マイクロRNA / がん

研究概要

miR-143、-145、-34aは共に大腸腺腫・癌細胞において低発現であり、がん抑制遺伝子として機能している。がん細胞ではこれらのマイクロRNAの転写に異常があることが明らかになった。これらをがん細胞に導入すると増殖が抑制され、アゴニストとして治療に応用できる可能性がある。

研究成果

• [雑誌論文] Dysregulation of microRNA-34a expression causes drug-resistance to 5-FU in human colon cancer DLD-1 cells. (2011)
  • 著者名/発表者名: Akao Y, Noguchi S, Iio A, Kojima K, Takagi T, Naoe T.
  • 雑誌名: Cancer Lett. 28,300(2) ページ: 197-204
  • 査読あり
• [雑誌論文] Microvesicle-mediated RNA Molecule Delivery System Using Monocytes/Macrophages. (2010)
  • 著者名/発表者名: Akao Y, Iio A, Itch T, Noguchi S, Itch Y, Ohtsuki Y, Naoe T.
  • 雑誌名: Mol Ther. 19 ページ: 395-359
  • 査読あり
• [雑誌論文] MicroRNA-208 modulates BMP-2-stimulated mouse Pre-osteoblast differentiation by directly targeting V-ets erythroblastosis virus E26 oncogene homolog 1. (2010)
  • 著者名/発表者名: Itoh T, Takeda S, Akao Y.
  • 雑誌名: JBiol Chem. 285 ページ: 27745-27752
  • 査読あり
• [雑誌論文] Identification of non-coding RNAs embracing microRNA-143/145 cluster. (2010)
  • 著者名/発表者名: Iio A, Nakagawa Y, Hirata I, Naoe T, Akao Y.
  • 雑誌名: Mol Cancer. 9 ページ: 136-146
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of anti-oncomirs miR-143 and-145 in human colorectal tumors (2010)
  • 著者名/発表者名: Akao Y Nakagawa Y, Hirata I, Iio A, Ito T, Kojima K, Nakashima R, Kitade Y, Naoe T.
  • 雑誌名: Cancer Gene Ther 17 ページ: 398-408
  • 査読あり
• [雑誌論文] MicroRNA-141 and-200a are involved in bone morphogenetic protein-2-induced mouse Pre-osteoblast differentiation by targeting distal-less homeobox 5. (2009)
  • 著者名/発表者名: Ito T, Nozawa Y, Akao Y
  • 雑誌名: JBiol Chem 284 ページ: 19272-19279
  • 査読あり
• [雑誌論文] Role of microRNA-143 in Fas-mediated apoptosis in human T-cell leukemia Jurkat cells. (2009)
  • 著者名/発表者名: Akao Y, Nakagawa Y, Iio A, Naoe T.
  • 雑誌名: Leukemia Res 33 ページ: 1530-1538
  • 査読あり
• [雑誌論文] Decreased expression of microRNAs-143 and-145 in human gastric cancers. (2009)
  • 著者名/発表者名: Takagi T, Iio A, Nakagawa Y, Naoe T, Tanigawa N, Akao Y.
  • 雑誌名: Oncology 77 ページ: 12-21
  • 査読あり
• [雑誌論文] Effects of miR-34a on Cell Growth and Chemoresistance in Prostate Cancer PC3 Cells. (2008)
  • 著者名/発表者名: Fujita Y, Kojima K, Hamada N, Ohhashi R, Akao Y, Nozawa Y, Deguchi T, Itch M.
  • 雑誌名: Biochem Biophys Res Commun. 377 ページ: 114-119
  • 査読あり
• [学会発表] マイクロ齢Aを用いた比較腫瘍学 (2010)
  • 著者名/発表者名: 野口俊助、丸尾幸嗣、赤尾幸博
  • 学会等名: 第69回日本癌学会総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20100924-20100925
• [学会発表] 家族性大腸腺腫症におけるマイクロRNA-143、-145,34aの発現 (2010)
  • 著者名/発表者名: 中川義仁、赤尾幸博、平田一郎
  • 学会等名: 第69回日本癌学会総会
  • 発表場所: 大阪
  • 年月日: 20100924-20100925
• [学会発表] microRNA-208によるBMP-2誘導マウス前駆骨芽細胞分化調節 (2010)
  • 著者名/発表者名: 伊藤智広、竹出秀、赤尾幸博
  • 学会等名: 第33回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2010-12-08
• [学会発表] Transcriptional and post-translational regulation of miR-143/145 expression through host gene, NCR143/145 in cancers (2010)
  • 著者名/発表者名: 飯尾明夫、赤尾幸博
  • 学会等名: 第34回日本分子生物学会年会
  • 発表場所: 神戸ポートアイランド
  • 年月日: 2010-12-08
• [学会発表] Fasを介したT細胞のアポトーシスにおけるmiR-143の関与 (2010)
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博、野口俊助、直江知樹
  • 学会等名: 第1回日本Cel⊥Death学会
  • 発表場所: 名古屋
  • 年月日: 2010-07-31
• [学会発表] マイクロ齢A-34の脱制御と抗癌剤耐喧 (2010)
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博、野口俊介、飯尾明夫
  • 学会等名: 第12回目本RNA学会年会
  • 発表場所: 一橋記念講堂 東京
  • 年月日: 2010-07-27
• [学会発表] 細胞を用いた新規なRNA医薬搬送システムの構築-患者の白血球に目的のRNA分子を導入し体内に戻す-岐阜大学大学院連合創薬 (2010)
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博
  • 学会等名: 第9回バイオテクノロジー国際会議
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2010-07-02
• [学会発表] 創薬分野からみた比較腫瘍学への期待:microRNAを用いた比較腫瘍学から創薬ヘマイクロRNA (2010)
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博
  • 学会等名: 日本化学会第90春季年会イブニングセッション
  • 発表場所: 日本獣医生命科学大学(東京都武蔵野市)
  • 年月日: 2010-03-28
• [学会発表] がん抑制マイクロRNA-143、-145の発癌ネットワーク (2010)
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博
  • 学会等名: ゲノムケミストリー
  • 発表場所: 近畿大学本部キャンパス
  • 年月日: 2010-03-27
• [学会発表] 家族性大腸腺腫症におけるmicroRNA・143、-145、-7の発現 (2009)
  • 著者名/発表者名: 中川義仁、赤尾幸博、平田一郎
  • 学会等名: 第68回目本癌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 20091001-20091002
• [学会発表] ヒト大腸癌細胞株DLD・1におけるmicroRNA・34aの5・FU耐性への関与 (2009)
  • 著者名/発表者名: 高城武嗣、赤尾幸博
  • 学会等名: 第69回目本癌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 20091001-20091002
• [学会発表] 細胞死誘導シグナルにおけるmicroRNA・143、・145の発現 (2009)
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博、飯尾明夫、中川義仁、直江知樹
  • 学会等名: 第70回目本癌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 20091001-20091002
• [学会発表] microRNA-143/145クラスターを介在するノンコーディングRNAの同定 (2009)
  • 著者名/発表者名: 飯尾明生、直江知樹、赤尾幸博
  • 学会等名: 第71回目本癌学会総会
  • 発表場所: パシフィコ横浜
  • 年月日: 20091001-20091002
• [学会発表] Dysregulation of miR-34a expression causes drug-resistance to 5-FU in human colon cancer DLD-1 cells
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博、野口俊助、直江知樹
  • 学会等名: 第69回日本癌学会総会
• [学会発表] シンポジウム:伴侶動物がん臨床の新たな展開:医療への橋渡しを目指す『比較腫瘍学』の基盤形成
  • 著者名/発表者名: 赤尾幸博
  • 学会等名: 第149回日本獣医学会学術集会
• [備考] ホームページ等