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2009 年度 実績報告書

住血吸虫CRISPホモログの分子機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 20590435
研究機関産業医科大学

研究代表者

金澤 保  産業医科大学, 医学部, 教授 (10194888)

研究分担者 長田 良雄  産業医科大学, 医学部, 講師 (80282515)
キーワード感染症 / CRISP / SCP / Tpx-1 / PR-1 / 免疫回避 / 寄生虫 / 分泌タンパク / ワクチン / サイトカイン / 住血吸虫
研究概要

[背景と目的]分泌タンパクを仲立ちとした宿主寄生体相互作用に注目し、その機能が未だ不明であり多くのパラログをもつCRISP/SCP/Tpx-1/PR-1分子(住血吸虫においてはVAL)を材料として、ワクチンとしての可能性の検討および分子機能の解明を目的として研究を行っている。昨年度は、代表的なVAL分子(VAL-3,5,7,9,12,15)の発現プロファイルの解析とクローニングを試み、クローニングに成功した分子の一部について組換えタンパク封入体を作成しマウスでの免疫応答の解析を行った。その結果、セルカリアやシストソミュラで発現している分子VAL-7では、封入体免疫マウスのリンパ球をシストソミュラ粗抗原で刺激した時にIFNγの二次応答が観察され、適切な免疫法を用いればワクチン効果を示す可能性が示唆された。本年度は、残りの分子について組換え蛋白の発現を試みた。[方法]VAL-7以外に、虫卵で主に発現しているVAL-3,5,9,15、成虫で発現しているVAL-12のインサートをそれぞれTAベクターから大腸菌発現ベクター(可溶化発現に適しているといわれるpColdTFおよび通常のHisタグベクターpET15b)にサブクローニングを行い、それぞれについて発現条件を検討した。[結果]pColdTFを導入した大腸菌でコールドショック発現を試みたところ、すべてのVAL分子について融合タンパクの発現が認められたが、可溶性分画への発現は認められなかった。pET15bの場合、VAL-3,7,9,12についてはIPTG誘導による強い発現が認められたが、同様にすべて不溶性であった。[考察]大腸菌を用いた系ではVAL分子の可溶性分画への発現が困難であったことから、今後は真核生物系による発現および抗体を用いた解析を行う必要があると考えられる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Parasitic Helminths : New Weapons against Immunological Disorders2010

    • 著者名/発表者名
      Osada Y.
    • 雑誌名

      J Biomed Biotechnol 2010

      ページ: ID 743758

    • 査読あり
  • [学会発表] マウスにおける住血吸虫の抗関節炎・免疫修飾効果の解析2009

    • 著者名/発表者名
      長田良雄
    • 学会等名
      第39回日本免疫学会総会
    • 発表場所
      大阪(大阪国際会議場)
    • 年月日
      20091202-20091204
  • [学会発表] 寄生蠕虫研究の新しい方向性 -治療薬としての蠕虫の可能性-(シンポジウム:これからの寄生虫学を語る)2009

    • 著者名/発表者名
      長田良雄
    • 学会等名
      第62回日本寄生虫学会南日本支部大会
    • 発表場所
      福岡(福岡大学)
    • 年月日
      20091107-20091108

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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