研究概要 |
結核菌由来低分子量分泌タンパクであるTB10.4(CFP7; Rv0288), TB18.5 (Rv0164), CFP10 (Rv3874), CFP11 (Rv2433c), CFP17(Rv1827), ESAT6 (Rv3875)について下記のように、本研究の基盤となるものの構築、作製をおこない、まず純系マウスを用いた解析を開始した。 1) 単一分子のDNAワクチン用プラスミドの構築 T細胞エピトープ同定のために、個々の低分子量分泌タンパク分子のDNAワクチンを構築した。結核菌H37Rvゲノム遺伝子からPCR法により、上記低分子量分泌タンパク各遺伝子を単離した。その塩基配列を確認後、DNAワクチンを構築した。 2) 抗原ペプチドライブラリーの作製 これらの低分子量分泌タンパク分子の全長を網羅する20merのペプチドからなるペプチドライブラリーを作製した。さらにコンピューターアルゴリズムを用いて、優勢(ドミナント)T細胞エピトープを予測した。T細胞エピトープの予測には、SYFPEITHI、BIMAS等を用いた。 3) DNAワクチンの純系マウスへの投与 上記プラスミドを金粒子にコートし、マウス皮膚に遺伝子銃(BIO-RAD社製)を使って接種した。 4) DNAワクチンの効果判定 マウスにDNAワクチン投与後、免疫終了1〜2週間後IFN-γELISA等のアッセイにより免疫効果の判定を行なっている。
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