連続したアデニン塩基が周期的に存在(phased A-tracts(すると、折れ曲がりDNA(bent DNA)を形成する。ε毒素のプロモーター下流に新規のbent構造を見出し、転写を活性化させていることを明らかにした。ε毒素のプロモーターと他の2種類のbending promoter(α毒素、フェレドキシン)の転写における温度依存性を比較した結果、ε毒素は37℃で、α毒素は25℃で、フェレドキシンは温度に関係なく高い転写活性を示すことを明らかにした。広い温度範囲にわたり高い転写活性をもつフェレドキシン・プロモーターを利用して、大腸菌では発現・精製が困難なClostridium属のAT-rich遺伝子にコードされる高分子量タンパク質(ColH、NagH、NagJ、NanJ、BgaA)をウェルシュ菌で発現させ精製することに成功した。
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