赤痢菌感染細胞の形態維持に関わる作用因子の機能解析として、赤痢菌のエフェクターOspE2を中心にその分子機構の解析を行った。また、腸管出血性大腸菌のOspE2ホモローグであるEspO1-1およびEspO1-2についての機能解析を行った。これらのホモローグは、赤痢菌OspE2と同様に感染細胞の形態を維持するために働くが、宿主細胞内における局在性において一部OspE2と異なる分子機構を持つことが示唆された。加えて、新たにOspE2ホモローグがRhoA-Rockシグナル伝達系に関与する可能性が示唆された。
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