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2009 年度 実績報告書

先導的薬剤師の養成に関する研究―危険予知トレーニングによる問題解決力の開発―

研究課題

研究課題/領域番号 20590503
研究機関東北大学

研究代表者

村井 ユリ子  東北大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (70209998)

キーワード危険予知トレーニング / 6年制薬剤師教育 / 問題解決力 / 危険認知力 / 教材 / リスクマネージメント / コミュニケーション
研究概要

本年度は、研究期間4年のうちの2年目にあたる。新カリキュラム:薬学6年制の第1期生は、学部4年生となり、次年度の長期実務実習を控えて、その事前実習が開始された。そこで、昨年度の研究成果をふまえ、本研究助成により、危険認知力と問題解決力の開発のため、医療安全の分野で用いられてきた「危険予知トレーニング」(以下、KYTと略)の手法について、新たに6年制薬剤師養成カリキュラムへの導入を試みた:
1.前年度までの病院実習におけるKYTの成果をまとめるとともに、今後、新カリキュラムに導入する際の課題を明らかにした(卒前薬剤師教育への危険予知トレーニングの導入、村井ほか、薬学雑誌、129:1367-1373(2009))。
2.実務実習やその後のカリキュラムを考慮のうえ、事前学習へのKYT導入を図り、事前学習シラバス及びテキスト作成、プログラムの作成を行った。調剤、服薬指導、注射剤の無菌調製など実習項目ごとに、臨床に則した教材を用い、薬物療法上の毒性発現やヒューマンエラーについての危険予知トレーニングを組み入れた。単に技術や知識の習得に留まらないように配慮した。経過は第64回医薬品相互作用研究会シンポジウム(シンポジスト、平成21年5月)等で公表した。
3.新カリキュラムの事前学習期間、薬学部4年生を対象にKYTを3回実施した。題材はそれぞれ調剤、無菌調製、服薬指導に関することとし、これにより、学生たちに、種々の場面における薬剤師の役割として「危険予知」が重要であることの意識を促した(村井ほか、薬学教育協議会フォーラムで成果発表,平成22年2月)。スモールグループによる討論形式のKYTを複数回実施したことにより、コミュニケーションのトレーニングも図れたものと考える。
次年度は、引き続きプログラムや教材のブラッシュアップ等を行う。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2010 2009 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 卒前薬剤師教育への危険予知トレーニングの導入2009

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子, ほか
    • 雑誌名

      薬学雑誌 Vol.129

      ページ: 1367-1373

    • 査読あり
  • [学会発表] 東北大学薬学部 における「事前学習」と「大学・実習施設間の連携」2010

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子, ほか
    • 学会等名
      薬学教育協議会フォーラム
    • 発表場所
      東京、長井記念館
    • 年月日
      2010-02-07
  • [学会発表] 次世代型専門薬剤師育成を目指した大学院教育プログラムの開発(その1)2009

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子, ほか
    • 学会等名
      日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2009-10-24
  • [学会発表] 医療の場と大学がともに育む次世代薬剤師2009

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子
    • 学会等名
      第64回 医薬品相互作用研究会シンポジウム
    • 発表場所
      弘前
    • 年月日
      2009-05-23
  • [図書] 薬局で役立つ皮膚科治療薬FAQ2010

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子, (大谷道輝, 宮地良樹 編集)
    • 総ページ数
      407
    • 出版者
      メディカルレビュー社
  • [備考]

    • URL

      http://www.pharm.tohoku.ac.jp/%7Eeducntr/educntr_top_j.html

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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