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2010 年度 自己評価報告書

先導的薬剤師の養成に関する研究―危険予知トレーニングによる問題解決力の開発―

研究課題

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研究課題/領域番号 20590503
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 医療社会学
研究機関東北大学

研究代表者

村井 ユリ子  東北大学, 大学院・薬学研究科, 准教授 (70209998)

研究期間 (年度) 2008 – 2010
キーワード医学・薬学教育 / 6年制薬剤師教育 / 問題解決力 / 危険認知力 / 医療安全教育リスクマネージメント
研究概要

今日の医療において患者の安全確保のために薬剤師の一層の活躍が求められている。それに対応して平成18年度の入学者から、薬剤師国家試験受験資格としての薬学教育年限が4年から6年に延長された。しかし、6年制薬剤師教育は緒についたばかりで、未だ発展途上にある。一方、医学は日進月歩であり、臨床現場では日々新たな問題が生じている。安全で質の高い医療を提供するには、(1)薬物療法上の問題を的確に把握し、(2)その問題を医療チームの中で解決する能力が必要であり、(3)科学的な「根拠に基づく医療(Evidence based medicine : EBM)」のための新なevidenceを創成する基本的態度と技能を身につけることが必要となる。さらに(4)これら薬物療法に潜む危険を予知することができれば、治療の安全性は格段に向上する。しかし現状の薬学実務実習は、既存の学術情報や技術習得に重点が置かれ、見学型に留まりがちで、上記の(1)~(4)の要素を涵養する体制にはない。
そこで6年制薬剤師教育において、問題解決と新たな医療の創生に力を発揮できる薬剤師の育成を目指し、カリキュラム開発を行う。問題解決のためにはその前提として問題を問題と認識できる能力、危険を危険と認識できる能力の開発が重要であると考えるが、従来この点はほとんど考慮されてこなかった。本研究では危険認知力と問題解決力の開発のため、医療安全の分野で用いられてきた「危険予知トレーニング」(以下、KYT と略)の手法を新たに薬剤師養成カリキュラムに導入することを試みる。あわせて、開発したカリキュラムの効果を検証する。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2011 2010 2009 2008 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (5件) 図書 (2件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 卒前薬剤師教育への危険予知トレーニングの導入2009

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子、佐藤真由美、山口浩明、島田美樹、菱沼隆則, ほか
    • 雑誌名

      薬学雑誌 129

      ページ: 1367-1373

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 薬学部におけるOSCEトライアルの実施と評価2008

    • 著者名/発表者名
      大槻純男、笠原二郎、関政幸、戸恒和人、中島晶、平澤典保、村井ユリ子、菱沼隆則, ほか
    • 雑誌名

      東北大学高等教育開発推進センター紀要 3

      ページ: 181-185

    • 査読あり
  • [学会発表] 東北大学薬学部における初年度実務実習の実施状況-次世代薬剤師の養成にむけて-2011

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子(発表者), ほか
    • 学会等名
      薬学教育協議会フォーラム
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-02-12
  • [学会発表] プログラム選択方式により学生の自主性を重視した病院実習プログラムの構築2010

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子(発表者), ほか
    • 学会等名
      第20回日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      幕張
    • 年月日
      2010-11-14
  • [学会発表] 次世代型専門薬剤師育成を目指した大学院教育プログラムの開発2009

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子, ほか
    • 学会等名
      第19回日本医療薬学会年会
    • 発表場所
      長崎
    • 年月日
      2009-10-25
  • [学会発表] 危険予知トレーニングから得た"危険ストーリー"の新人教育への応用2009

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子、菱沼隆則, ほか
    • 学会等名
      日本薬学会第129年会
    • 発表場所
      京都
    • 年月日
      2009-03-28
  • [学会発表] 実務実習における調剤演習への危険予知トレーニングの応用2008

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子(発表者)、菱沼隆則
    • 学会等名
      第63回医薬品相互作用研究会シンポジウム
    • 発表場所
      秋田
    • 年月日
      2008-05-24
  • [図書] 教えることは学ぶこと-実務教育入門テキスト-2011

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子
    • 総ページ数
      25
    • 出版者
      (非売品)
  • [図書] 疾病の回復を促進する薬(薬の安全な使用と薬剤師)2009

    • 著者名/発表者名
      村井ユリ子
    • 総ページ数
      253-290
    • 出版者
      放送大学教育振興会
  • [備考]

    • URL

      http://www.pharm.tohoku.ac.jp/~educntr/educntr_top_j.html

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公開日: 2012-02-13   更新日: 2016-04-21  

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