次世代型電子カルテシステムによる癌診療工程のプロセス解析とその最適化

2010 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 20590507
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 医療社会学
• 研究機関: 岐阜大学
• 研究代表者: 白鳥 義宗 岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (20313877)
• 研究分担者: 森脇 久隆 岐阜大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50174470)
• 研究期間 (年度): 2008 – 2010
• キーワード: 電子カルテ / クリニカルパス / クリティカルパス / 癌 / 情報システム

研究概要

本研究は,病院内の全てのデータを電子的に一元管理した病院(インテリジェント・ホスピタル)において,ミニセット型パスと呼ばれる新規開発した独自の効率的な診療工程表(クリニカルパス法)を利用することにより,電子化されたあらゆるデータをもとに既存の癌化学療法のさらなる成績向上・効率化・標準化などを行う手法開発のためのものである。
臨床の現場では予定していた診療計画が必ずしも一律にこなせるわけではない。逆にそこで生じるバリアンスから経験的に,真に効率的・効果的な診療がみつかることも少なくない。我々が開発したミニセット型パスは,経時的または同時に複数のパスを走らせることが出来る画期的な物であるが,この際に生じるバリアンスを集計・解析するためのソフトウエアの開発を行った。

研究成果

• [雑誌論文] Hepatic hemangioma and metastasis : differentiation with gadoxetate disodium-enhanced 3-T MRI. (2010)
  • 著者名/発表者名: Goshima S, Kanematsu M, Watanabe H, Kondo H, Shiratori Y, Onozuka M, Moriyama N.
  • 雑誌名: Am J Roentgenol 195 ページ: 941-946
  • 査読あり
• [雑誌論文] Body size indexes for optimizing iodine dose for aortic and hepatic enhancement at multidetector CT : comparison of total body weight, lean body weight, and blood volume. (2010)
  • 著者名/発表者名: Kondo H, Kanematsu M, Goshima S, Tomita Y, Kim MJ, Moriyama N, Onozuka M, Shiratori Y
  • 雑誌名: Radiology 254 ページ: 163-169
  • 査読あり
• [雑誌論文] 岐阜大学のユニット型クリニカルパス(ミニパス)の現状と課題 (2010)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 雑誌名: 医療情報学 29巻(suppl) ページ: 67-71
  • 査読あり
• [雑誌論文] 診療データの二次的利活用を日指した電子カルテのオーディット (2010)
  • 著者名/発表者名: 入江真行, 長浜宗敏, 井下晴子, 梅本礼子, 岡村信一, 白島義宗, 山田ひとみ.
  • 雑誌名: 医療情報学 29巻(suppl) ページ: 284-285
  • 査読あり
• [雑誌論文] Detection and grading for esophageal varices in patients with chronic liver damage : comparison of gadolinium-enhanced and unenhanced steady-state coherent MR images. (2009)
  • 著者名/発表者名: Goshima S, Kanematsu M, Kondo H, Tsuge Y, Watanabe H, Shiratori Y, Onozuka M, Moriyama N.
  • 雑誌名: Magn Reson Imaging 27 ページ: 1230-1235
  • 査読あり
• [雑誌論文] Optimal acquisition delay for dynamic contrast-enhanced MRI of hypervascular hepatocellular carcinoma. (2009)
  • 著者名/発表者名: Goshima S, Kanematsu M, Kondo H, Shiratori Y, Onozuka M, Moriyama N, Bae KT.
  • 雑誌名: Am J Roentgenol 192 ページ: 686-692
  • 査読あり
• [雑誌論文] Abdominal multidetector CT in patients with varying body fat percentages : estimation of optimal contrast material dose. (2008)
  • 著者名/発表者名: Kondo H, Kanematsu M, Goshima S, Tomita Y, Miyoshi T, Hatcho A, Moriyama N, Onozuka M, Shiratori Y, Bae KT.
  • 雑誌名: Radiology 249 ページ: 872-877
  • 査読あり
• [雑誌論文] Abdomen : angiography with 16-detector CT--comparison of image quality and radiation dose between studies with 0.625-mm and those with 1.25-mm collimation. (2008)
  • 著者名/発表者名: Miyoshi T, Kanematsu M, Kondo H, Goshima S, Tsuge Y, Hatcho A, Shiratori Y, Onozuka M, Moriyama N, Bae KT.
  • 雑誌名: Radiology 249 ページ: 142-150
  • 査読あり
• [雑誌論文] Diffusion-weighted imaging of the liver : optimizing bvalue for the detection and characterization of benign and malignant hepatic lesions. (2008)
  • 著者名/発表者名: Goshima S, Kanematsu M, Kondo H, Yokoyama R, Kajita K, Tsuge Y, Watanabe H, Shiratori Y, Onozuka M, Moriyama N.
  • 雑誌名: J Magn Reson Imaging 27 ページ: 834-839
  • 査読あり
• [雑誌論文] Hepatic hemangioma : Correlation of enhancement types with diffusion-weighted MR findings and apparent diffusion coefficients. (2008)
  • 著者名/発表者名: Goshima S, Kanematsu M, Kondo H, Yokoyama R, Kajita K, Tsuge Y, Shiratori Y, Onozuka M, Moriyama N.
  • 雑誌名: Eur J Radiol 3
  • 査読あり
• [学会発表] The Mini-Pathway system : advanced solutions for hospital management (2010)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 学会等名: Care Pathways 2010 by the European Pathway Association(Final Joint Session : The future of care pathways : Moving forward)
  • 発表場所: London(特別講演)
  • 年月日: 20100623-20100624
• [学会発表] 地域連携パスの現状と問題点 (2010)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 学会等名: 第248回日本泌尿器科学会東海地方会
  • 発表場所: 名古屋(基調講演)
  • 年月日: 2010-06-12
• [学会発表] International Session 「New design for health information management-from plans to practice」Medical Cockpit-Advanced solutions for hospital health informationmanagement. (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 学会等名: The 14^<th> Finnish National Conference on Telemedicine and eHealth
  • 発表場所: フィンランド
  • 年月日: 20090402-20090403
• [学会発表] 前立腺全摘出術クリニカルパス20例のバリアンス分析 (2009)
  • 著者名/発表者名: 加藤佳恵, 藤野桃子, 藤井香央里, 岩下明子, 深尾亜由美, 五島光子, 水田啓介, 白島義宗
  • 学会等名: 第10回日本クリニカルパス学会学術集会
  • 発表場所: 岐阜
  • 年月日: 2009-12-05
• [学会発表] 保健医療情報学国際共同会議広島2009 (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 学会等名: 第29回日本医療情報学連合大会(「診療データの二次的利活用を目指した電子カルテのオーディット」電子カルテにおけるオーディットの重要性について)
  • 発表場所: 広島 ワークショップ
  • 年月日: 2009-11-23
• [学会発表] 保健医療情報学国際共同会議広島2009 (2009)
  • 著者名/発表者名: 佐野紳也, 加藤寛二, 高橋正和, 熊野和久, 高橋道也, 遠山仁啓, 清水由香, 佐藤正晃, 山野辺裕二, 今田光一, 吉田茂, 岡田謙二郎, 嶋田元, 藤川敏行, 白島義宗, 松下龍之介, 岡本泰岳, 松村泰志, 瀬戸僚馬
  • 学会等名: 第29回日本医療情報学連合大会(病院におけるITガバナンス・ガイドラインの提案)
  • 発表場所: 広島
  • 年月日: 2009-11-23
• [学会発表] 保健医療情報学国際共同会議広島2009 (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 学会等名: 第29回日本医療情報学連合大会(「クリニカルパスの電子化と残された課題」岐阜大学のユニット型クリニカルパス(ミニパス)の現状と課題)
  • 発表場所: 広島 シンポジウム
  • 年月日: 2009-11-22
• [学会発表] キーノートセミナー「医療のIT化とプロジェクトマネジメントの重要性」 (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 学会等名: プロジェクトマネジメント学会2009年度春季研究発表大会
  • 発表場所: 東京
  • 年月日: 2009-03-11
• [学会発表] 企業共催セソションシンポ「病院情報システムに求められる新たなDACS(文書保管通信システム)」後利用を意識した文書保管通信システム(DACS)をめざして (2008)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 学会等名: 第28回日本医療情報学連合大会(第9回日本医療情報学会学術大会)
  • 発表場所: 横浜
  • 年月日: 2008-11-22
• [学会発表] 肺癌切除術クリニカルパスのバリアンス分析 (2008)
  • 著者名/発表者名: 鈴木愛, 深尾亜由美, 岩田尚, 倉橋小夜子, 翠晶子, 津田直子, 玉木英明, 五島光子, 水田啓介, 白島義宗
  • 学会等名: 第9回日本クリニカルパス学会学術集会
  • 発表場所: 大宮
  • 年月日: 2008-11-22
• [学会発表] ワークショップ100%の適用を目指したミニセット型電子クリニカルパス (2008)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗, 内木隆文, 森脇久隆
  • 学会等名: 第94回日本消化器病学会総会
  • 発表場所: 福
  • 年月日: 2008-05-10
• [図書] クリニカルパス:新版医療情報(日本医療情報学会医療情報技師育成部会編)(医学・医療編)(東京) (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 総ページ数: 362-369
  • 出版者: 篠原出版新社
• [図書] 医療情報(日本医療情報学会医療情報技師育成部会編)(多職種が連携するシステム:新版)(医療情報システム編)(東京) (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 総ページ数: 130-133
  • 出版者: 篠原出版新社
• [図書] 電子カルテ:クリニカルパス用語解説集(日本クリニカルパス学会編)(東京) (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 総ページ数: 85-88
  • 出版者: シナノ印刷株式会社
• [図書] クリニカルパス用語解説集(日本クリニカルパス学会編)(東京) (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 総ページ数: 89
  • 出版者: シナノ印刷株式会社
• [図書] 医療・医薬連携の実態と将来展望(地域医師会ネットワークが主導して医療圏統一連携パスを作成・運用)(2009年版)(東京) (2009)
  • 著者名/発表者名: 白島義宗
  • 総ページ数: 1-13
  • 出版者: 矢野経済研究所
• [備考] ホームページ等