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2010 年度 実績報告書

C型肝炎ウイルスに対する治療効果予測に関する解析

研究課題

研究課題/領域番号 20590521
研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

立浪 忍  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (70197383)

キーワードHCV / インターフェロン / 生存関数 / 乱数 / ロジスティックモデル
研究概要

昨年度までに引続き、HCV感染があり、かつ、HIVにも重複して感染している例について、本邦の78例の重複感染血友病患者について報告された成績を現在のminimum efficacyと仮定して、この治療効果に相当するパラメーターを変動させて推定を行なった。計算結果は、オーストラリアのシドニーで開催されたHIV/AIDS Conference 2011(10月20日~10月22日)において発表した。
一方、治療法の改善による効果上昇の幅をどの程度に見積もるのが適切かを見極めるため、Federation of Infectious Societiesの学術集会(ECII 2010;11月17日~19日、エジンバラ)におけるウイルス肝炎のパラレルシンポジウムにて情報収集を行ない、HCVのGenotypeが1型で6.0 Log IU/mLの血中濃度において、治療の効奏率を50%程度に仮定するのが妥当であろうと判断した。これに対応するパラメータによる計算結果を、ECIIより帰国した翌日の第30回医療情報学連合大会(浜松)におけるスライドに取り入れて口演発表を行なった。
これらの研究と平行して、平成22年度はHCV感染後の時間依存的な生存関数を推定し、治療効果の影響について評価する場合の参考値を得るために、HCVの感染時期が分からないことの影響について検討した。すなわち、出生時から5年間のどこかで感染したものとして、この仮定に対応する乱数を発生させ、起点の不確実さが生存関数におよぼす影響を評価した。これに関してはHCVとHIVの重複感染例ではなく、HCVの感染のみの血友病について計算を行なった。計算結果は計算機統計の国際会議であるCOMPSTAT 2010(8月22日~27日:パリ)において演題発表を行なった。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Estimation of the number of sustained viral responders by interferon therapy using random numbers with a logistic model2010

    • 著者名/発表者名
      S.Tatsunami
    • 雑誌名

      Studies in Classification, DATA Analysis and Knowledge Organization (Proceedings of IFCS 2009)

      ページ: 509-516

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 本邦のHIV・HCV重複感染凝固異常症におけるインターフェロン治療効果について:乱数を用いたロジスティックモデルによる推定2010

    • 著者名/発表者名
      立浪忍, 他
    • 雑誌名

      医療情報学

      巻: 30 Suppl ページ: 1026-1027

  • [学会発表] 本邦のHIV・HCV重複感染凝固異常症におけるインターフェロン治療効果について:乱数を用いたロジスティックモデルによる推定2010

    • 著者名/発表者名
      立浪忍, 他
    • 学会等名
      第30回医療情報学連合大会
    • 発表場所
      アクトシティ浜松(静岡県浜松市)
    • 年月日
      2010-11-21
  • [学会発表] Status of Hepatitis C virus infection in long-term survivors among human immunodeficiency virus-infected Japanese patients with coagulation disorders2010

    • 著者名/発表者名
      Shinobu Tatsunami, et al
    • 学会等名
      Austaralasian HIV/AIDS Conference 2010
    • 発表場所
      Sydney Convention and Exhibition Centre, Darling Harbour, Sydney, Australia
    • 年月日
      2010-10-21
  • [学会発表] Right-censored survival analysis of data with an indefinite initial time point2010

    • 著者名/発表者名
      Shinobu Tatsunami, et al
    • 学会等名
      COMPSTAT 2010
    • 発表場所
      Conservatoire National des Arts et Metries, Paris, France
    • 年月日
      2010-08-26

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公開日: 2012-07-19  

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