• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

地域医療圏でのオピオイド使用によるがん疼痛管理の標準化を目指した多施設共同研究

研究課題

研究課題/領域番号 20590523
研究機関藤田保健衛生大学

研究代表者

伊藤 彰博  藤田保健衛生大学, 医学部, 准教授 (50273355)

キーワードオピオイド / 疼痛パス / レスキュー / 地域連携
研究概要

本研究の目的は、(1)疼痛制御クリニカルパスの確立:(1)オピオイド使用による導入期パス、ローテーション期パス、安定期パスの3種のクリニカルパスを基盤とした疼痛管理クリニカルパスの運用による疼痛管理を図る、(2)患者申告による主観的疼痛自己評価と、発熱、白血球・CRPなどによる炎症所見、あるいは各種腫瘍進展にかかわるサイトカインや代謝制御に関係する各種ホルモンの推移などによる客観的指標による疼痛評価法の確立を目指す。(3)上記(2)に連動したレスキュー量、タイトレーション法の設定を明らかにすることである。
平成21年度は、当院緩和ケア病棟入院患者にて、疼痛制御クリニカルパスの確立として、さらなる症例の集積を中心に研究を行っている。すなわち、オピオイド導入期、ローテーション期、安定期パスをさらに連動したレスキュー量、タイトレーション法の設定を基準とし2-3群に細分化し、検討を行っている。オピオイド導入期において、主観的疼痛自己評価として当院独自の臨床症状加算式総合評価を検討した結果、レスキュー量を1/6に設定した群で良好な結果が得られている。ローテーション期、安定期パスでは明らかな差は認めていない。また、客観的な評価である白血球・CRP、サイトカインなどを測定しているが、現在、オピオイド導入期、ローテーション期、安定期において、明らかな有意差を認めていない。新たにホルモン検索も施行しているが、症例数も少なく、有意な差は認められない。今後は、さらに症例を集積し、解析したいと考えている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 外科・緩和医療学講座が担う緩和医療の重要性2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤彰博, 他
    • 雑誌名

      癌の臨床 55

      ページ: 657-663

  • [学会発表] 外科・緩和医療学講座が担う緩和医療の重要性2009

    • 著者名/発表者名
      伊藤彰博, 他
    • 学会等名
      第109回日本外科学会定期学術集会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2009-04-03

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi