研究課題/領域番号 |
20590525
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
三宅 眞理 関西医科大学, 医学部, 助教 (50434832)
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研究分担者 |
西山 利正 関西医科大学, 医学部, 教授 (10192254)
田近 亜蘭 関西医科大学, 医学部, 助教 (80368240)
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キーワード | 高齢者介護 / 介護労働 / 認知症ケア / 介護ストレス / ダイバージョナルセラピー / アクティマーカー / アクティグラフ / 唾液アミラーゼ |
研究概要 |
介護労働の特質は「満足感がある」などプラスの側面も多いが、その一方でストレスを感じることが多くネガティブな部分もある。本研究ではこのネガティブな部分について着目し、要介護者と介護者の相互理解を深める為の交流の機会を増加させる介入を行う。介入内容は豪州で行われている認知症ケアの手法であるダイバージョナルセラピー(Diversional Therapy直訳:気晴らし療法)である。この非薬物的療法としての認知症ケアが介護労働の軽減と労働意欲をどのように高めるか分析するために次の調査を行った。I.介護者の基礎調査(認知症ケアの介入前、20年8月8日より20日間:対象者20名)(1)アンケート調査:NIOSH職業性ストレス調査票・POMS34項目による気分の調査をした。(2)活動量と睡眠リズムの測定:1週間のアクティグラフとアクティマーカー装着し分析した。(3)ストレス調査:唾液アミラーゼモニター(酵素分析装置)を用いたストレスの調査をした。 II.豪州の高齢者施設における介護の関連調査(20年9月1日より15日間)(1)オーストラリアの介護労働の調査:介護老人施設SamarindaLodge、Douttagalla(2)認知症ケアと職員教育の調査:アルツハイマー協会Alzheimer's Australia、メルボルン(3)介護労働衛生の現状調査:Ashford病院、ノーリフト(介護機器の利用)(4)介護労働衛生の教育調査:介護老人施設Restaven、(5)ダイバージョナルセラピー調査:介護老人施設Monreth&Gleneagleアデレード III.ダイバージョナルセラピーの介入(20年12月1日〜21年3月31日)(1)聞き取り調査:要介護者のADLとQOLについての調査と介護者のストレス内容について調査した。20年度はこれらの結果から介護労働の客観的評価および介護ストレスの軽減について検討した。
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