C型慢性肝炎に用いる核酸誘導体薬のリバビリン(RBV)は、催奇形成作用を有するため投与中と投与終了後6ヵ月間は避妊が求められる。この避妊期間は血漿中RBV(半減期12日)の消失に基づいて設定されているが、組織や赤血球中のリン酸化RBVの消失に十分か否かは不明である。インターフェロンとRBVの併用療法を受けた患者(45名)の全血中RBV 濃度を測定し、母集団薬物動態で解析したところ、33%の患者で投与終了6ヵ月では全血から完全に消失しないことが明らかとなった。投与終了6ヵ月は避妊期間として十分でない可能性が示唆された。
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