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2011 年度 実績報告書

新規がん・精巣抗原を基盤としたがんの検査・診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20590571
研究機関岡山大学

研究代表者

小野 俊朗  岡山大学, 自然生命科学研究支援センター, 准教授 (50185641)

キーワードがん・精巣抗原 / SEREX / 抗体 / 抗原 / ELISA / 遺伝子
研究概要

精度の高いがんの検査・診断のためには、標的となるがん抗原、遺伝子の同定が必要となる。このためには種々のがんに発現するが正常組織では精巣に限局しているがん・精巣抗原(CT抗原)が最も適している。我々はSEREX解析等によりCCDC62-2他数種類のCT抗原を同定してきた。平成23年度はCCDC62-2モノクローナル抗体を用いて口腔扁平上皮癌におけるCCDC62-2タンパクの発現解析をさらに進めた。AKAP3、GKAP1について組換えタンパクを作製し、ELISA法により各種癌患者血清中の抗体の解析を行なった。さらに、肺癌及び大腸癌についてSEREX解析を行ない、新たなCT抗原候補を単離、同定した。
1.口腔扁平上皮癌におけるCCDC62-2タンパクの発現解析
平成22年度に引き続きCCDC62-2特異的マウスモノクローナル抗体(C6212)を用いて、口腔扁平上皮癌組織でのCCDC62-2タンパクの発現を免疫組織化学的に解析した。口腔扁平上皮癌細胞では核あるいは細胞質にCCDC62-2タンパク陽性であった。正常粘膜細胞にはほとんど認められなかった。遺伝子、タンパク質の発現と悪性度あるいは予後等の臨床パラメータとの関連性については解析中であるが、現在のところ有意な相関は認められていない。
2.がん患者血清中の抗体の解析
AKAP3、GKAP1組換えタンパクを作製し、各種がん患者血清中の特異抗体の有無をELISA法で解析した。GKAP1については口腔扁平上皮癌、膀胱癌及び悪性黒色腫患者で抗体が認められたが、大腸癌患者は抗体陰性であった。
3.肺癌及び大腸癌抗原のSEREX解析
肺腺癌についてのSEREX解析でHDGFL1、大腸癌についてのSEREX解析でTETKfamilyを単離、同定した。遺伝子発現解析の結果これらは有力なCT抗原候補であることがわかった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 新規がん抗原GKAP1の同定と口腔扁平上皮癌での発現解析2011

    • 著者名/発表者名
      銅前昇平
    • 雑誌名

      日本口腔外科学会会誌

      巻: 57 ページ: 542-547

    • 査読あり
  • [学会発表] Humoral immune response of cancer patients against newly SEREX-defined antigen, GKAP12011

    • 著者名/発表者名
      S.Domae
    • 学会等名
      第70回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      20111003-20111005
  • [学会発表] Consruction of phage scFv antibody against Protocadherin 11, a new tumor antigen candidate of prostate cancer2011

    • 著者名/発表者名
      T.Hanafusa
    • 学会等名
      第70回日本癌学会学術総会
    • 発表場所
      横浜市
    • 年月日
      20111003-20111005

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公開日: 2013-06-26  

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