研究課題/領域番号 |
20590572
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
永坂 岳司 岡山大学, 大学病院, 助教 (30452569)
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研究分担者 |
小林 直哉 岡山大学, 大学病院, 講師 (10325102)
近藤 喜太 岡山大学, 大学病院, 医員 (50534765)
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キーワード | 癌 / ゲノム / トランスレーショナルリサーチ / 遺伝子 / 臨床 |
研究概要 |
本研究は、大腸癌を便中に存在するヒト由来のDNAを増幅することにより効率よく検出する方法の開発及びその効果の確認である。検出技術には、我々が開発した簡便な便中の癌由来DNAのメチル化検出法による大腸癌スクリーニング方法を用い、大規模研究により検証することを目的とする。我々の研究における検体収集に参加予定の病院は、当初では、岡山大学病院、上海交通大学附属新華病院(中国)を予定していたが、平成21年から上海交通大学附属新華病院(中国)を除外することになった。代わりに、CanadaのPatrick Barnabe医師の協力を得て、Canadaからの検体を本研究に参加させることになった。 現在、検体はカナダから100例、日本から300例収集しており、随時解析をおこなっている。 また、技術的なブレイクスルーとして、今までは、便を採取するさいに、ある程度の量を必要としていた。これが実際に大規模の人数による研究を行う場合の問題点であった。我々は、現行の糞便収集を行いながら、この問題に対し鋭意真剣に取り組み、画期的な技術を開発した。この開発技術により、今後はおそらくFOBTとほぼ同等量の便検体にて解析可能となる。 現在、この技術の追試を行っている。また、この新方式の採集キットを併せて開発を行っている。 加えて、バイオマーカーに関する部分のブレイクスルーをここに報告する。 我々は、新しい概念に基づくバイオマーカーを選出し、良好な結果を得た。そのため、現在は、この新バイオマーカーセットに切り替えて、解析を行っている。そのバイオマーカーを用い、解析を行った結果を2009年Journal of the National Cancer Institute誌上にて発表を行った。
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