研究課題/領域番号 |
20590575
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
石田 博 山口大学, 医学部附属病院, 准教授 (50176195)
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研究分担者 |
井上 裕二 山口大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (80213180)
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キーワード | EBM / STARD initiative / Diagnostic test / Accuracy / コーパス |
研究概要 |
1)過去の論文からみた診断検査関連論文作成における記載項目のまとめ 診断検査の精確度を報告する論文について、バイアスの影響を少なくし質の向上をはかるための要件を提示した論文をMEDLINEにて検索し、STARD Initiative(2003)を含めて13の論文を中心に検討を行い、質の高い診断検査の網羅すべき方法および結果部分の記載要件の抽出を行った。すなわち、方法においては、研究実施のsetting、対象の組み入れおよび除外基準、収集方法、予定対象数、参加の同意、および、適切な参照基準、目的検査の技術的記載、読影や解釈における方法、目的、参照検査結果のマスキング、再現性、データの収集方法、結果においては実施期間、対象患者の範囲(疾患群、非疾患群の実数、年齢、性別、重症度、併存症など)と実数(フローダイアグラム)、2×2表、診断特性結果とその信頼区間、サブグノレープ解析などの結果の表示、さらに、結果および方法の実用性についての記載が必須と考えられた。 2)良質な論文の収集とデータベース化(コーパス作成) ACP Journal clubおよびCochrane LibraryのCochrane Database of Systematic Review(CDSR)のSystematic Review、Database of Abstract of Reviews Abstract(DARE)の論文の中での質(methodological quality)が高いと評価された論文を抽出し、その論文の方法および結果部分のデータベース化を行った。この際に1)をもとにXMLによるタグ付けを行い、コーパスの作成手順の樹立を行った。 3)文章のマッピングとコロケーション 論文作成に必要な主要な表現(Keyword in text)を抽出するとともに自然なコロケーション(語のつながり)を活用可能とすることを目的に、2)の論文を対象にその方法や結果の記載をコーパスとしてコンコーダンサー(WordSmith tool ver.5)による解析を開始し、その結果(concordance)のデータベース化を開始した。
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