研究概要 |
心血管疾患のリスクファクターである非対称性ジメチルアルギニン(ADMA)の血中レベルを調節する機構を解明するために,血球細胞における本アミノ酸の代謝系について精査した.赤血球において,ADMAの代謝系が活発に働いていること,ならびに産生と分解に関わる酵素としてPRMT1およびDDAH1の存在を立証し,それらの部分精製品の酵素学的性質を明らかにした.また,ADMAを含むタンパク質としてカタラーゼを同定し,PRMT1 のターゲットタンパク質であることを立証した.このように,赤血球におけるADMAの全体像を明らかにしたのは本研究が初めてである.
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