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2010 年度 実績報告書

アミロイドベータの立体構造変化に基づくアルツハイマー病血清診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 20590592
研究機関徳島文理大学

研究代表者

松永 洋一  徳島文理大学, 薬学部, 教授 (80239053)

研究分担者 末永 みどり  徳島文理大学, 薬学部, 助教 (00389181)
キーワードベータアミロイド / ブレーカーペプタイド / 記憶障害 / 血清アミロイド蛋白濃度 / アミロイド蛋白凝集抑制
研究概要

今年度は、異なる病期にあるアルツハイマー病患者の各病期の臨床例を増やし、患者血清中のアミロイドベータ蛋白の温度依存的構造変化の相違が、病期診断に有用であることを特異抗体を用いたELIZA法にて、確認した。また、既に蛋白レベルで所謂8残基ブレーカーペプチドによるアミロイドベータ凝集抑制効果を確認しているが、この効果を実際に動物実験にて確認するために、ラット脳内にアミロイドベータを注入する実験系を作成し、迷路による行動実験にて、ブレーカーペプチドの凝集抑制および、異常行動抑制に対する効果を確認した。然しながら、ファージミドを用いた抗体作成系にて、未だアミロイドベータ40のアミノ酸残基20~40間を特異的に認識するモノクローナル抗体の作成には至っていない。今後も引き続き作成を試みる予定である。また、温度依存的アミロイドベータ蛋白の構造変化をCircular Dichroisumにて検討したが、36~42℃の生理的温度変化の範囲では差異が認められず、温度による構造変化は、ベータシート構造をきたす変化ではなく、アミロイドベータ同士が互いに会合することによることがELISAにての特異抗体との反応性の変化をきたしていると考えられた。また、この会合には、アミロイドベータ40蛋白のアミノ酸残基15~18が最も関与していることが確認でき、同時にこれらのペプチドフラグメント部位に8残基ブレーカーペプチドが結合することで、アミロイドベータ40同志の会合を阻止可能であることを確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Effects of 8-residue beta sheet breaker peptides on aged A-beta40-induced memory impairment and A-beta40 expression in rat brain and serm following intraamygdaloid injection2010

    • 著者名/発表者名
      F.Hatip, Y I.Hatip, Matsunaga, M.Suenaga, N.Sen
    • 雑誌名

      Current Alzheimer's Research

      巻: 7 ページ: 602-614

    • 査読あり
  • [学会発表] 高濃度Vitamine D2によるbeta-amyloidの凝集促進2011

    • 著者名/発表者名
      末永みどり
    • 学会等名
      第21回日本老年病学会、九州支部会
    • 発表場所
      福岡市
    • 年月日
      2011-03-05

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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